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“落語”を小説に落とし込んでみた 『遠足のしおり』の振り返り


本日、アセアンそよかぜさんが久しぶりに“お出かけのような旅”に発たれた模様。


2020年10月10日まで開催だったアセアンさんの個人企画『#旅のようなお出かけ』の小説執筆に参加させていただきました。

そして、アセアンさんはその出品作品34作すべてに厚みのある感想を書き終えて、大好きな久しぶりの旅に羽を伸ばしにゆきました。


実はこのわたしのnote記事自体、随分前に下書きは書いてあったのですが、アップのタイミングを逃してしまっていたので、改めてこのタイミングで“リライト”してアップすることにしました。

(最近流行りの“リライト”ですよ、奥さん!しかも、セルフリライトっていう)




さて、図らずも今回のアセアンそよかぜさんの『#旅のようなお出かけ』の企画と『第2回 新作落語 de 心灯杯』の開催とが同日発表で、運命めいたものを感じ、ぜひ執筆をしてみたいと思い参加させていただきました。




● 『旅』に馴染みは無いが、毎日が小旅行のような日々を送るさや香

あまり旅行に出掛ける機会の無いわたしですが、仕事柄、首都圏内を走り回る生活なので“エブリディ小旅行”だったりします。

「毎日が旅」
「この瞬間も旅」
「瞬間を重ねた“人生”も旅」

そんな想いで日々生きているので、

『人生、それ自体が大きな旅』

ということを示唆する内容にしようと大枠を決めて書き進めました。


●さや香の趣味は意外にも“散歩”

“エブリディ小旅行”に輪をかけて、趣味のひとつに“散歩”があるさや香です。

コロナ禍前は、連雀亭で落語を拝聴し、寺社などに立ち寄り都内を散歩するのが日々のルーティーンでした。

「散歩の達人」のようなマガジンや“東京散歩”などのタイトルがついている書籍を読み漁って、『妄想散歩』に耽るのも好きなので、自身の作中にもタイムテーブルを含めた『妄想遠足スケジュール』を入れ込んでみました。

実際に読んでくださった皆さんが、“リアル”でも“妄想”でもお散歩できるように【注釈】をつけることで、『ことりっぷ』ならぬ『さやとりっぷ』風にしてみました。

気が向いたら、是非皆さんも『遠足のしおり』の通りに、お出かけという名の旅に興じてみてください♪


●『#旅とお出かけ』をどのように解釈するか。

「昨今の情勢により国や地域をまたいでの移動に“制限”がかけられてしまっているけれど、そんな中でも意外に身近なところに『旅』と言えるものはあるよね。」

というアセアンさんご自身の日常の気付きから、今回の企画が発せられたとお見受けしました。

アセアンさんは世界を股にかけて大きく飛び回っていらっしゃる方なので、一部の“制限”に程よくストレスを覚えながらも、むしろ、その中に最大限の『旅』を見つける楽しみを見出だされているように感じました。

わたしの受け取り方とアセアンさんの企画への想いとに、できるだけ齟齬が無いようにして執筆を進めたかったことと、なにかしらのストーリー展開のヒントを得たいという思いから、ご本人に以下の内容をお訊ねしてみました。

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●『脳内旅行』から得た着想

アセアンさんからいただいた『脳内旅行』というワードは、わたしの好きな『妄想散歩』と同義な側面があると捉えました。

そしてまた、“新しいものと出会うときの発見”に価値をおいていらっしゃるように感じましたので、広義の意味での“発見”や“出会い”と言える

“気付き”

をところどころで浮き彫らせることにしました。

通常『旅』と言えば、意識のベクトルは外に向かい“未知との遭遇”に魅力を感じることが多いと思うのですが、今回は前述した“制限”がキーワードになるので、意識のベクトルをより一層内に向かわせることで、“今まで気付かなかった自分の中にあるもの”にスポットを当てることにしました。

そして、作品の主人公には“気づき”からの“成長”をテーマに持たせました。



●“制限の中の自由”を意識するために、時間軸を大きく使い倒す。

わたしは『旅』には3種類があると思っています。

物理的な旅
時間的な旅
妄想上の旅

多くの方が指す『旅』は、上述の1と思うのです。

そして、世の中的に“制限”をかけられているのも1なので、2と3をフルに活用することで、「制限の中にもこんなに自由がある」ということを強調させて、さらなる“自由”を感じられるようにしました。(スイカに塩をかけるとより一層甘くなる原理と一緒。←)



●なんだかんだで、やっぱり『落語ネタ』をどこかに噛ませたい

基本的に落語をテーマにしてブログを書き連ねておりますので、やはりどこかに落語を絡ませてゆきたいなと思いました。

なんとなくパッと思いついたのが『芝浜』

するとなぜか、そのタイミングで、宇佐美さん、砂男さん、今井さん、吟遊さんあたりから芝浜ネタのnoteがポコポコと現れまして。

“芝浜ブーム”でも来てるんですかね?当時は真夏だったんですけどね。笑

まぁ、この“プチ芝浜ブーム”がきっかけで、嬉しいことにわたしは、イカルス渡辺氏というとんでもない才能を発見してしまうのですけど☆


ホント、めっちゃおもしろい!何度聴いてもおもしろい☆マジ天才!!!

「どの名人の『芝浜』が好きですか?」と訊ねられたら、わたしは迷わず「イカルス師匠!」と満面の笑みで返してしまう落語ファンです。←

さて、話しを戻すのですが・・・

結局、小説の中に落とし込む落語演目はみんな大好き“芝浜”ではなくて、人情噺の“景清”を選ぶことになりました。

他に二演目、“厩火事”“崇徳院”を入れ込むことにした経緯も上記のnoteに記してあります。



● 伏線を回収しきれなかった『笑っていいとも!』

気づく人は気づくのですが『遠足のしおり』の終盤部分で、井上陽水の『夢の中へ』の歌詞を絡ませました。

遠足のしおりのタイムスケジュール内に“スタジオアルタでタモさんと井上陽水を観るくだり”が出てくるのですが、文章全体の流れとは全く関係のないワードだけがそこに浮いているカタチになってしまいました。

実は、病弱な主人公には『落語』と『笑っていいとも!』だけが心の支えであり、 だからこそ“サングラスのおじさん”が大好きであるという裏設定が存在していました。笑

ただ、落語以外のものを盛り込むとかなりのボリュームになってしまったので、その描写は削ることに。

しかし、『さやとりっぷ』が淋しくなってしまうので『16:00 スタジオアルタで、タモリさんと井上陽水のテレフォンショッピングをみる』は削れなくなってしまいました。

そして、サングラスのおじさんつながりの苦肉の策で、作中終盤に『夢の中へ』をねじ込んだというワケです。

上手く伏線を回収しきれなかったことが今回の改善点です。

(どーでもいいですが、個人的には、陽水では『夢の中へ』よりも『少年時代』よりも『氷の世界』がイチ推しデス。才能が爆破するとこういう作品に仕上がるのだと思っています。)



● 創作は驚くほど時間も脳みそも要する!アセアンさん、やっぱり凄い!

わたしは創作や執筆の世界に生きている人間ではないので、web上に自作の小説(と言えるのか?)をアップしたのは初めてでした。

おそらく、アセアンさんの企画がなければ“小説を書く”ということはなかったと思います。

わたしは普段のnoteのブログ記事を書くだけでも、大した内容ではないのに皆さんの何倍もの時間がかかっています。割と時間にゆとりのあるほうの人間ですが、毎日noteをアップすることはわたしにはかなり難しいことなのです。

今回の創作は途中で筆が止まってしまうことが多々あり、本当に期限内に仕上がらないかも知れないと思いました。涙目でめっちゃ頑張り抜きましたw

しかし、アセアンさんのように毎日、自作の小説やショートショートをアップしている方がこのnote界隈には多くいらっしゃって本当に皆さんのパフォーマンスの高さに驚かされますし、今回より一層アセアンさんの凄さを実感いたしました。

『#旅のようなお出かけ』に投稿された全ての作品に、丁寧な感想をつけていらっしゃって、尚且つ、自作の小説も毎日アップされていて、Twitterでも54字小説をバンバンあげていて、この方こそ本当にAIなんじゃないかと思うくらいの抜かりなさで活動されていました。笑

びっくりするやら、感心するやらで、凄いなぁのひとことに尽きます。

そんなアセアンさんからのボリューミーな感想が嬉しかったので、なんならこれが欲しくて書いたようなものなので、ぜひ皆さんにも読んでいただけたら嬉しいです。
















・ ・・ところで、皆さん、『第3回心灯杯』の作品準備は整っていますか!?


実はもう仕上がってしまい、後はみんなでアップする12月1日を待つばかりの人もいらっしゃるのではないでしょうか?

12月1日を過ぎてのアップでもOKですが、できれば12月1日にみんなで、「せーの!」でアップできるとお祭り感が増して良いのかなと思います。

ちなみに11/30までの残り日数は『43日』です☆

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ぜひ、皆さん楽しみながらご自身の愛情込めた作品を作ってくださいね!

みんなで一緒にお祭り騒ぎしましょう!!!

初めましての方のご応募もたくさんお待ちしております♪









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