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コーヒーで お・も・て・な・し


はい、というわけで若干古めのネタでございます。

以前「どうしたら一手間かけてコーヒー飲もうと思う?」という質問に対して、自分はともかく急な来客や彼女にかっこいい所見せたい!というお声を多くいただきました。

なので今回はインスタントではなく、少しこだわったコーヒーでおもてなしをしよう!
という素敵なお話をしようと思います。
もはやコーヒーのおもてなし教科書といっても過言ではありません!
やったね君たち!!

こだわり具合も人によって変わってくると思うのでドリップコーヒーをこだわり度をざっくり二段階にわけて解説します。なので自分に合う方によかったら挑戦してみてくださいね。
コーヒーってお米と一緒でルールを守ればそれなりに美味しく誰でも淹れられるので、どうぞ気負わずに!


では、コーヒー通の道へご案内いたしまーす。


まずは、簡単な予備知識

まずはこだわりのコーヒーを淹れるために、抑えておきたい予備知識をお伝えします。

①コーヒー豆選び

まず料理でもそうですが、素材以上の味はどんなプロでも出せません。
つまりいい素材を使えば、美味しくなります。
逆を言えば、劣悪な管理をされたコーヒー豆では美味しく淹れられません。

なのでコーヒー豆はできればコーヒー屋さんで買うのをオススメします。


②挽きたてがポイント

コーヒーを淹れるときには豆を挽いて粉状にしてあげる必要があります。そこでポイントなのが淹れる直前に挽いてあげること!!

コーヒー豆は実は生鮮食品のように味の劣化が早いものなんです。
劣化を進める要因は
酸素、直射日光、湿気、熱です。

挽いてしまうとそこからどんどん酸素と触れて劣化してしまいます。そうすると嫌なすっぱい酸味のコーヒーになってしまいます。

なので淹れる時は挽きたて、保管は密閉の容器にいれて冷暗所で保存するのがオススメ。
こだわるならこのポイントが一番重要です。


③デタラメに淹れない
まぁざっくりこんなくらいだろ!と塩をふったら凄く塩っぱい料理ができてしまった経験はあると思います。
コーヒーも例外ではありません。
ざっくりでやれるのは、毎日ご飯を作る主婦かプロの感覚くらいでしょう。

お米も炊飯器に水の量書いてあるでしょう?
それと一緒です。

測る!これが大事。
黄金比だけ押さえておけば美味しく淹れられます。

コーヒー豆1gに対して、水16.6gがまず間違いないかと。
なので2人で300ccくらい飲むとしたら
淹れたい量300g÷水16.6=18g(必要なコーヒー豆量)
となります。

ちょっと小難しいと思うんですが、とりあえずこれを守れば飛躍的に安定した味わいが作れるようになります!
ところで、絶対にみんなついてこれてないと思うので、スーパー便利なツールを紹介します!

バリスタのように美味しいコーヒーを淹れよう!

飲みたい量を設定したら必要な豆の量などを算出してくれるアプリケーションです。
僕の師匠が監修してるので間違いないです。

以上!美味しく淹れるための予備知識でした。
なので、こだわるならコーヒー豆を挽くコーヒーミルと測りは持っておきたいところです!

では、段階にわけて実際に豆を挽く所からこだわってコーヒーを淹れていきましょう!


第1段階:簡単にコーヒーマシンで淹れよう。

もう機械の力に頼ってしまおうというわけです。
これで美味しく入らないわけがないんです。
ただ、条件があってさっきの予備知識のルールを守ってれば!です。

じゃあ準備しましょう。

準備物:
コーヒーマシン
コーヒーミル

ペーパーフィルター
測り

まず、しつこいようですがコーヒーは挽きたてで!!
安いのなら2〜3000円程度で挽く機械が買えてしまうのでAmazonやらでポチりましょう。

↑コーヒーミル
もちろんお金を積めば積むほど、より均一に挽いてくれてより美味しく淹れられます。

↓コーヒーマシン

これももちろんいろいろ機種によって性能は異なりますが、基本の原理は同じなので手の届く範囲でいいかと。

では、淹れていきましょう。

手順:
1.淹れたい量に合わせて、コーヒー豆を測ります
2.コーヒー豆を中細挽き(グラニュー糖くらい)に挽く
3.マシンに(ペーパー)フィルターをセットする。この 際にお湯でフィルターを洗っておくと尚良い。
4.フィルターにコーヒー粉を淹れて、軽く平らにならす
5.量に合わせた水を投入して、スイッチオン
6.お気に入りのカップで楽しむ。

はい!以上!!
とくに難しいことはなと思います!
ポイントはただ分量と新鮮なコーヒー豆を使うだけ!
アホでもできますね!

では、次はより本格的にいってみましょう!!


第2段階:こだわりのハンドドリップ

ここからはお店でも見る本格的なハンドドリップです。
これでコーヒーを淹れられたらおもてなしとしては最上級でしょう。
コーヒー好きの彼女も、旦那も惚れ直してくれます。

こんな感じのやつです。
どうですか、惚れ直しましたか?


………
………………

さて、どうせやるなら本気の淹れ方を教えます。
僕も愛用している世界チャンピオンのレシピです。

必要な器具が若干増えますが、インテリア的にもオシャレなものばかりですので使わない時も役に立ってくれます。

準備物:
コーヒードリッパー(ハリオV60)
ペーパーフィルター(V60用)
細口ケトル
コーヒーミル
コーヒー豆
コーヒーサーバー(あれば尚よし)
測り(1g以下も計測できるものが好ましい)
タイマー
お気に入りのカップ

こんな感じの器具たちが必要になってきます。
今回はハリオ社のv60を使って話を進めますね。

ここからは俺から話す内容はそんなありません。
早い話、真似すれば美味しく入ります。

動画はコチラ

この動画では一杯分約180ccのレシピが紹介されています。
200gの水を使っていますが、コーヒー粉に少し吸収されてしまうので出来高は180ccくらいになります。
2杯分以上淹れたい方は、先ほどの算出アプリで分量を確認してください。

今回からはタイマーと測りを併用しながらコーヒーを淹れます。
というのもどのくらいの量のお湯を、どのタイミングで注ぐかがポイントになってくるからです。

では、動画の解説をしていきます。

手順:
1.お湯を沸騰まで沸かします。(最近は電気細口ケトルがあるのでオススメ)
2.測りの上にサーバーとドリッパーを乗せます。
3.ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。この際にひだの部分を折り曲げてください。
4.ドリッパーとサーバーにお湯通しをして器具を温めます。
5.必要な量(12g)の挽きたてコーヒー豆をドリッパーに入れます。
6.ドリッパーをトントン叩いてコーヒー粉の上面を平らにならします。

7.測りの数値を0に戻します。
8.タイマーをスタートさせ粉全体が濡れるように50gお湯を注ぎます。その後スプーンなどでお湯と粉が全て触れるように軽く混ぜます。
ここが「蒸らし」の大事な工程になります。
9.タイマーが30秒になったら、さらに50gのお湯をドリッパー内のお湯が回転するようなイメージで縁まで注ぎます。
10.タイマーが1分になったら、残りの100gのお湯を再び内側から外側に向けて回転するようなイメージで注ぎます。
11.お湯が落ちていく途中で一度、ドリッパーをストンと軽く叩き落とします。そうすると粉がより平らになり均一に抽出されるのを助けます。
12.お湯が全て落ち切ったら、お気に入りのカップに注ぎ完成です。

全て落ちきる頃には2分ちょっと経ってると思います。
豆の量を増やしたとしても3分以内には落ちきるような目安でお湯を注ぎましょう。

初心者には少し手数が多いかもしれませんが、一度挑戦してみてください。
美味しく淹れられますよ!

補足として、2杯、3杯用と粉の量を増やした時にどのくらいのお湯をどのタイミングで注ぐのかを伝えておきます。

例として二杯用に480gの水、29gのコーヒー豆を使うとします。
このレシピでは合計で3回にわけてお湯を注いでいますよね?

まず1回目が「蒸らし」と言って、コーヒーの成分を抽出しやすくする準備運動の役割を果たします。
ここでは、使用した豆の約2〜3倍のお湯を使います。
なので70gのお湯を蒸らしに使います。

2回目は蒸らしの量と合わせて、使用する水の総量の半分の量まで注ぎます。
なので、170gのお湯を注ぎます。

3回目は残りの240gを注ぎ、全て落ち切ったら完成です。

ちょっと数字が絡んでくるので頭を使いますが、手順は簡単でしょ?

あとはカッコつけて美しい所作っぽく淹れておけば、おもてなしポイントがあがります!笑

何度か自分用に練習で淹れてみるのをオススメします。この手順通りに入れれば美味しく淹れられます。
どのくらいかというとプロのバリスタレベルです。

驚いたことにコーヒー通を通り越して、バリスタレベルのコーヒーを淹れることができます。

最近のバリスタは良くも悪くもこういった数字を元にコーヒーを淹れています。
なので初心者にも真似しやすいんですね!
ぜひ挑戦してみてください!!

では、最後に味の調整方法を伝えて終わりにしたいと思います!

味の調整の仕方


コーヒーを淹れてみたら濃すぎた、薄すぎたってことがあると思うんですよね。
淹れてみて濃すぎたらその場で、慎重にお湯で薄めてあげれば問題ありません。
しかし、薄い場合は淹れたあとにはどうしようもありません。

なんでそうなったかと言うと、まず「前述のルールを守っていない」か「コーヒーの挽き目が粗かった」の2点が考えられます。

コーヒーの味の調整をする際に大事なポイントは
「コーヒー豆の挽き目を変える」ことです。
よく陥ってしまう落とし穴が、「味が薄かったのでコーヒー豆の量を増やした」です。
デタラメに豆の量を増やしてしまうと先ほどの黄金比が崩壊しまいます。
結果から言うと、美味しい成分が抽出しきれず お酢のような強くて酸っぱい味になります。
最悪です。ここまできたら破局問題です。

コーヒーの挽き目のカラクリは、
細かくすればするほど成分が抽出されやすくなり、粗く挽けば挽くほど成分が抽出されにくくなります。

極論を言うと、もっと粗い状態はコーヒー豆を二つに割った状態ですね。
これで味が出そうな気がしませんよね。
ね?そういうことです。

なので、味の調整は豆や水の分量は変えず、挽き目で調整しましょう!!
これだけでもグッと美味しく好みの味に仕上がります!


とまぁ、こんな具合です!

いかがでしたか?
少し専門的な内容も含まれてはいますが、わからないことは気軽に聞いてくださいね!
ここまできたら、おもてなしコーヒー教科書の決定版と言ってもいいでしょう。

あとは、コーヒーと一緒に甘いお菓子も一緒に出したりしたら完璧です!
チョコレートやケーキはもちろん、まんじゅうや大福などの和菓子もコーヒーと相性抜群なのでぜひ試してみてください!!

これで今日から君もコーヒーマスターだ!!


Kota Noguchi

#普通のコーヒー再定義革命 #コーヒー #おもてなし #教科書 #スペシャルティコーヒー #オタク


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