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子どもの写真が撮れなくなった

 保育園の子どもたちがマスクをして一日遊んでいる。子どもたちの写真をたくさん撮ってきたが、マスクをしている子どもたちの写真は撮りたくない。子どもは予想外の表情をしたり、みるみる変化したり、その瞬間の感情をそのまま表現してくれるから、写真に留めておきたくなるのだ。そして子どもたちは、おとな以上に相手の表情に反応している。人々がマスクをしていることの弊害は、子どもにとっては多大だ。表情から学ぶことが乏しくなり、子ども自身の表情筋の発育にも問題が生じると思う。鼻水やよだれ、泥でぐちゃぐちゃになった汚いマスクを、子どもが一日つけている理由がわからない。自然の風や花の匂い、雨の匂いを一番感じるのも、顔だ。このことは子どもだけに限らず、全人類にとっても言えると思う。熱中症、ひきこもり、思春期のマスク依存症も深刻だ。メリットとデメリットをよく考えて、使い分けが必要だと思う。
 それにつけても我が家のような山の中では、一日外仕事をしていても誰にも会わない。マスクと縁のない日が多いことは、本当に幸せなこと。さあ、表情筋を使って笑顔になって、おいしい空気を胸いっぱい吸いに行こう!