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Jeff Buckley の「Hallelujah」#61


「歌ってみた」のドラム版「叩いてみた」新シーズンです。
曲目の一覧はこちらにあります。
🔷EAD10を使って叩いてみた演奏曲
ヤマハのEAD10でドラムを録音し、AIで音源のドラムを抜いて、録音した自分のドラムと差し替え。好きなアーティストや想い出の曲を叩いて疑似セッションを楽しんでいます。

rakuda

ブラッシュアップライフで安藤サクラ、夏帆、木南春夏(敬称略)3人の会話のシーンが面白くて見ていたら、夏帆さんに惚れてしまった。
まん丸くてつやっつやの黒目、ちょっとだけ上向いた鼻。
なんだろう、笑っていない時の表情はそれほどタイプではないのに(←えらそうに🙏)笑顔になるとキュンとなる。
これを「萌え」っていうんだろうか?🤣
海猫dialyでの夏帆さんも天然キャラで素の感じがとてもよかった。


そこからRedの再鑑賞。けして夏帆さんのラブシーンを見たくなったからではありません。と書くとよけいに「だからじゃないの?」という感じになる


原作は直木賞作家の島本理生さん。高校生でデビュー。
学生の時、芥川賞候補になった方です。
その時は受賞には至らず、その後に直木賞他いろいろ受賞。
で、監督が三島有紀子さん。ファン😍
小学生の頃の夢が映画監督。
父親の影響だそうです。父親は文学も好きで特に三島由紀夫の大ファン。
で、娘の名を由紀子とつけようとし、母親が反対。
しかし、父親の想いは強く、由→有に変えるのがせいいっぱいだったそう😆

三島さんはもとNHKのディレクター。
33歳の時、「映画を撮りたい」一心で退社。
映画監督になる為だが、何のあてがあるわけでもなくやめたので、電気を止められる事もあったほど苦労したらしい🫢

NHKをやめるかどうか迷っている時、呑み友達に「生活できないかもしれないし、孤独死するかもしれない」等、ぐちを言ってる時、呑み友達はこういったそうです。

人間さ、どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの?

そんなに映画に惚れているのになんでその気持ちを育てないの?

その気持ちを大事にしないの?

この言葉に背中を押してもらって三島さんは映画監督の道を目指すことになりましたが、この時言ってもらった言葉を映画で使っています。


1回目は妻夫木君と夏帆さんの濃密なラブシーンに没頭してしまった。
同じラブシーンでも、毎回表現しているものが違う感じで、なにより表情がとても素敵なのだ。夏帆さんの、相手の感情を読み取ろうとする、心の奥までのぞき込むような目の動きは圧巻。惹き込まれてしまう、しかたない。

三島さんは「役者さんは1mm単位の表情の違いで演技をしている。私はそれを見逃さないようにしたい」と言っていたが、その拘りが随所に映像化されていると思う。

たんなる不倫映画ではなく、三島さんが小説からとらえたものは女性の生き方、人生の選択と言っていたように、夫婦とは、自分らしさとは、家族とは…さまざまなことを問いかけてくる。
でも一番驚いたのは小説と結末が違う事。島本さんもOKを出すふとっぱら。
それも含めて表現への想いがすごい方だと思う。尊敬。
呑むのが好きで男友達も多いそうだ。
一緒に呑んでいろんな話を聞いてみたい。

2回目はさらにじっくりと映像やセリフを味わいながら細部まで見る事ができた。タイトルの「Red」。赤い色が随所にちりばめられていて、そのあでやかさにハッとさせられる。
江本佑君も、いい感じだ。
でも、やっぱり妻夫木君はかっこいい!

今回叩いた曲(ドラムはない方がいいけど)はジェフ・バックリィのハレルヤ。レナード・コーエンでなく、ジェフ・バックリィというのもよかった。
これは三島さんの希望だったらしい。曲が流れるシーンも印象に残る。

吹雪の中を走る車の中で、ラジオからジェフ・バックリィのハレルヤが流れる。「とめないで」という言葉がふたりにとって意味のある曲だというのがわかり、このシーンはラストシーンに結びつく。

夏帆さんが妻夫木君の部屋でベッドを共にした時に、ジェフ・バックリィのLPジャケットを見つけ、「あっ、懐かしい」と声を漏らすシーンもよかった。
「こんな風景を見ていたんですね」という言葉も好きだな。

ジェフ・バックリィ、とても切なくて悲しげな表情と歌声です。
よかったらお時間がある時に聴いてください。

<了>