見出し画像

吉田拓郎の「どうしてこんなに悲しいんだろう」#21

「歌ってみた」のドラム版「叩いてみた」新シーズンです。
曲目の一覧はこちらにあります。
🔷EAD10を使って叩いてみた演奏曲
ヤマハのEAD10でドラムを録音し、AIで音源のドラムを抜いて、録音した自分のドラムと差し替えています。
好きなアーティストや想い出の曲を叩いて楽しんでいます。

rakuda

1982年 冬のある日
結婚してる友人Sの家にお呼ばれしたので、遊びに行ったら、ものすごくかわいい娘がいた。
「えっ!、誰この娘?😍」と驚くrakuda。

奥さんの妹Y子だった。
もしかして、「これってお見合い?」
興味津々、目がキランキランしていたrakudaを、奥様はサラリとかわすように
「違います。妹の職場には(銀行)お堅い人ばかりで窮屈だというので、rakuda君みたいに能天気な男性と食事でもすればって誘ったんです」
「それってお見合いじゃないの?」
「全然違います。ただの息抜き、気晴らしです。アハハ🤣
とふたりで笑うが、笑顔もかわいくて、そんなのなんでもいい。
う~~ん、こんなかわいい義理の妹がいるなら、もっと早く紹介してくれればよかったのにSのやつ…と横目でSを睨むrakudaであった。

奥様は寄せ鍋を用意してくれた。
寒い冬の夜、鍋をつつきながら、日本酒のお酌なんかしてもらったりして…
もしかしてこれがさしつさされつというやつか?
いい夜になりそうな予感しかしない。
台所に並ぶふたりの、いやY子の後姿もとてもキュートであった。
エプロン姿にキュンとなるのは男性の性である。
どんどん妄想が膨らんでいくrakudaであった。

そして、僕達は、この日を境につきあい始めた。
Y子は、それまで僕の廻りにいた音楽好きからの彼女(恋人)ではないので、夜景を観にドライブしたり、美術館や動物園に行ったりというデートでそれはそれで新鮮だった。
僕が、ダウンを買うと、色違いの同じダウンを「私も買った!」と着て待ち合わせ場所に来たり…
う~~ん、なんてかわいいんだろー😍😍😍

ある日、バンドのミーティングをメンバーの家でしていたら、Tちゃん(メンバーの妹)が電話をかけた。
明日から友達と旅行に行くらしい。しかもお互い彼氏つきだという。
「おお~~、いいなぁ~、青春まっ盛りだなぁ~、ヒューヒュー」
などと冷やかしていた。
すると、時々、今rakudaがおつきあいしてるY子の名前が出てくるではないか…いやでも、名前が同じだけかもしれんし。
「じゃ、Y子、明日〇時にね」と、Tちゃんは電話を切った。
「え~~と、ちなみに今電話してた娘って、苗字はなんていうの?」
「〇〇だよ。〇〇Y子」
同姓同名かっ!!」😅

rakudaはひとり、アパートに帰っても、気になって眠れなかった。
まさかな?と思いつつ、不安が頭をもたげてくる。
酒でもかっくらって寝ようと思うのだが、こういう時に限ってなかなか酔えない、ナイーブ?もしくはメンタルが弱いrakudaであった。
やがて、翌朝早く「ピンポ~~ン」とドアチャイムが鳴った。
ドアを開けるとY子が悲しそうな顔をして立っていた。

「昨日、Tから電話があったの。rakudaさんっていう人がなんかわからないけど私の事を気にしてるみたいだって。Y子、rakudaさん知ってるの?って」

なるほど…
Y子は昔の彼氏とお互い嫌いになって別れたわけではなかった。
電話がきて、会ったら「やっぱりこの人の事、大好きだ。忘れられない」と思ったらしい。
大をつけるなよ。
「ごめんなさい」とうつむくY子は健気でいじらしかった。
Y子の家は、郊外にあり、車の運転ができない彼女がこの時間に僕のアパートに来るのは、よほど早起きしたと思う。
もしかしたら、僕と同じように眠れない夜を過ごしたのかもしれない。
この時間に来るのは、僕の今日の予定を知ってるからでもある。
かわいいなぁ~。いい子だなぁ~~。しかたないな~~~。

どうしてこんなに悲しいんだろう

区切り線代わりのプチ画像はNoterアトリエハルコさんのフリー素材を使わせて頂きました。
アトリエハルコさんありがとうざいました。

おまけ 
同じく拓郎の「春だったね」 
以前、音源だけで投稿しましたが、その音源を  MVと合わせてみました。  この年のLIVEが好きです。