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原田知世さんの「September」#44

rakuda
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「September」というとアース・ウィンド・アンド・ファイアーが頭に浮かびますが、J-POPの方です。
原田知世さんのヴァージョンで叩いてみました。

オリジナルは竹内まりやさん(この動画しか見つかりませんでした)https://www.youtube.com/watch?v=_Y46BcftIhk&list=PL31YCPPM66DM7dLFJo_560M2UMRQCoY35&index=11そし

同じ曲でも、アレンジもだいぶ違うし、歌い方も違います。カヴァーの面白さですね。
ザクッといってしまうと竹内さんは演奏もふくめて明るいです。
対して原田さんは、透明感の中に複雑な感情が見え隠れします。
勿論、ふたりの年齢と云うこともありますし、どちらの方が好きというのも人それぞれです。

原田知世さんがこの曲を歌っていたのを聞いたのは、松本隆氏の特集でした。
作品のなかからこの曲も取り上げられていて原田さんが歌いました。
僕はあまり、原田知世さんの事を知らなかったのですが、「いいなぁ」と思いました。
声が柔らかくて、あたたかい。それでいて、(この詩って彼氏との別れだと思うのですが)そのつらさや儚さも感じられました。
しかも、淡々と歌われるのでよけいに想像、妄想がふくらみます。

出だしの「からし色のシャツ追いながら 飛び乗った電車のドア」
いきなり映像が浮かびます。
からし色のシャツ着た、ふたまた男ってどんなヤツだ?

つきあっている彼氏が年上の人に会いに行くのを知っている彼女は、
「いけないと知りながら ふりむけば 隠れる」
健気です…

「会ってその人に頼みたい 彼の事返してね と」「返してね」の「ね」がかわいいです 髪を引っ張り合って「男返せよ、キー!」じゃないです。

勿論、彼女はそんなことができるタイプではないようです。偶然彼をみかけたのか、今ならストーカーもどきに見張っていたのかはわかりませんが、彼氏の心が離れていくことを感じながらも「しかたない」と受けとめているようで、その虚しさのようなものも声で表現されています。

そんなとても魅力的な原田知世さんでした。 歌詞もさすがの松本隆氏でした。

よかったらお時間がある時にでも聴いてください。