㉑ジュリアーノ~番外編 The Modsの前座~
ジュリアーノをしていた頃、「九州から「The Mods」っていう有名なパンクバンドが来てライブするけど前座で出ない?」って話を頂いた。
たしか公会堂だったと思うけど、僕達は喜んで引き受けた。
その時のヴォーカルはH君では似合わないので、当時、地元で活躍していた( 「The Stripper」を結成していた)ちょっと、いやだいぶ?危ない雰囲気をもった、とんがったK名君にお願いした。
会場にはチェーンをつけた皮ジャンのお客さんが、黒づくめの衣装で集まり、椅子に座る人も見当たらない。やはり最初から総立ちだった。
ステージ袖で会場の様子を見ていた僕はびびってました。
でもさすが、プロを目指していたH君はすごい。
びびってる僕に「やってやりましょうよ」と肩を叩きながら笑顔で言ったのだ。
で、案の定、僕達がステージに出ていくと「帰れ!帰れ!」コール。
「なんじゃぁ~お前らは~~」と怒鳴られた。
ですよねー。前座いらないですよねー。
しかし、とんがった百戦錬磨のK名君もすごい。何事もなかったように、マイクを握り締めて唄い始めた。
不思議な事に、曲が始まると、お客さんはこぶしをふりあげて飛び跳ねた。
「おっ、ウケてる?」と思うも
曲が終わると、また「帰れ~~、帰れ~~!」コール。どっちなんだ!
なので途中から、曲が終わったらすぐ次の曲を始めたような記憶がある。
これも、なかなか経験できない想い出のひとつ。