Art Garfunkel & Paul Simon & James Taylor の「What a Wonderful World」#34
rakuda が通った中学校。1年生は1クラス約40人、11クラス。
1学年400人以上のなかで、rakuda は第一思春期を迎えることになった。
クラス担任は、ちょっときつそうなおばさんH先生。
H先生はあいさつのあと、学校行事や生活面の注意などを淡々と話した。
まったく笑わない。
上の空で話を聞いていたら、おもむろにパンパンと手を叩いて
「ではクラス委員を発表します!」と先生は言った。
「えっ、決まってるの?」と思うまもなく、先生の話は続く。
まず、1学期は先生が決める。
2学期は1学期委員をした生徒を除いて投票で、3学期は、全クラスの中から、1.2学期委員をした生徒も含めて投票で決める。
ふ~~ん。
「1学期は、クラス委員長はM子さん、副は、rakuda君にお願いします。ふたりとも教壇の前に出て挨拶をするように」
えっ~~! 俺かよー。まじかっ!
などとうろたえているうちに、ひとりの女子が、すくっと席を立ち、教壇に向かった。
彼女がM子さんかぁ。
利発そうな女子だなぁー。背筋がピシッとのびて姿勢もいい。
肩まで伸びた髪はストレート、清楚な感じで、おめめパッチリ。
こういう子はとっつきにくいかも?
などと、頭の中ではグルグルと妄想がはじまっていた。
おっと、グズグズしてはいられない。僕も行かなくちゃ・・・
というわけで、いきなりクラス副委員長という肩書き付でrakudaの中学生活はスタートした。
各クラス委員が集まる学年クラス委員会では、rakudaだけ、男子の副。
男子の前で堂々と話す彼女は、僕よりよっぽどクラス委員長にふさわしいと思った。
クラス委員がすることは多く、その度に僕もM子さんと時間を過ごすことになった。美人で頭もいい女性にはちと、ひるんでしまうrakudaだが、(一般的に男子はそうではないか?)強制的なのでしかたがない。
教育委員会の発表会に学校代表として、rakuda 達のクラスが参加することになり、M 子さんと 、S 君とK子ちゃん、そしてrakuda がその役目を担うことになった。
おいおい、先生、女だからって、なめられてるんじゃないの?そんな面倒くさい事、引き受けちゃって。
と思っていたのだが、みんな、こういう事が好きなのか?
先生の笑顔、初めて見たし、M子さんはじめ、みんなとても楽しそうにしてる。
M子さんの笑顔をまじかに見る事ができるのはrakuda、とても嬉しかった。髪の毛からポワ~~ンといい匂いが漂ってくる。
顔にはださないがキュンキュン、フハハのrakuda。
発表会、無事終了。
まぁrakudaは当日ほとんどなにもしてない。
発表したのは、M子さん。素晴らしいスピーチだった。
案外、打ち解けた4人に「お疲れさま会をしよう!」とrakudaは提案した。(この頃から、打ち上げが好きだったのか?と書きながら思うrakuda)
電車でふたつ行った町〇〇。そこは都会だった。rakuda主観。
「〇〇に行かない?」
女子は反対するかもと思っていたが、発表会を終えた高揚感からか、すんなり「お疲れさま会」は決定した。
地元駅〇日〇時集合。
学校以外で会う、私服のM子さんは、天使のようだった。
「か、かわいい ♡~~~💛」
rakuda平静な状態でいられなくなる。チラ見すること何百回。
都会の街を散策したあと、喫茶店に入った。
rakuda初喫茶。
喫茶店というと、薄暗くて、タバコの煙のなか、音楽がかかっていて、「ここは子供が来るとこじゃねぇよー」という別世界的なところを想像してたのだが、入った店は、明るくてしかも健康的でさえあった。
注文したレモンスカッシュを飲みながら
「rakuda君って、こういうことにはリーダーシップ発揮するんだね」
「ほんと、ほんと、引っ込み思案かと思ってたよね」
ケラケラ 笑笑 🤣🤣
M子さんの笑顔はかわいかった…
よかったらお時間がある時にでも聴いてください