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Joan Osborne の「Sara Smile」#52
「歌ってみた」のドラム版「叩いてみた」新シーズンです。
曲目の一覧はこちらにあります。
🔷EAD10を使って叩いてみた演奏曲
ヤマハのEAD10でドラムを録音し、AIで音源のドラムを抜いて、録音した自分のドラムと差し替えています。
好きなアーティストや想い出の曲を叩いて楽しんでいます。
Joan Osborne の「Sara Smile」
今回も曲についてはSkyBlue⚽️さんに丸投げです。 ↓
「Sara Smile」を作曲したホール&オーツについて書かれています。
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友人Hから電話があった。
「rakuda、今、E子(Hの彼女)が呑み会してるんだって。顔出しに行くんだけどつきあってくれん?」
E子とHは高校時代からつきあっていたからよく知ってる。お揃いのオーバーオールとか着てたふたりはお似合いのカップルだった。
E子は笑顔が似合う、いつも明るい子で、そんなふたりを羨ましいと思っていた。
E子には岡田奈々に似たK子という親友がいて、rakudaは密かに狙ってた。
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「K子もいる?」
「いやいない。短大の同じクラスの仲間で、俺も誰も知らんメンツ。
今日卒業式だったから集まってるみたい」
その中のひとりの父親の別荘で、その呑み会は行われているという。
そんな所に、男子を呼びつけるなんて、なんと不謹慎な!
「行かない」
「うそ、お前が?絶対行くって言うと思った!」
「うん、嘘。是非とも連れてって 笑」
「じゃ、今から迎えに行く」
rakudaはワクワク、ドキドキしながらHが迎えに来るのを待った。
Hは親が愛のスカイライン、ケンメリに乗っていた。たぶんそれで来る。
これはポイント高いのではないだろうか?
酔った女性軍と一緒に深夜のドライブというのも考えられる。フハハ。
いやいや、まてまて。別荘なんかもってる家庭のお嬢様達がケンメリになびくのか?「国産車だって~~」と笑われるんだろうか?
う~~ん、なんとなく冷静になって考えると、イメージしていた秘密の花園は、自分の住む世界とは違うのではないか?
すぅ~~と花園は遠ざかっていき、あわよくば、彼女がほしい、出会いがほしいrakudaではあったが、心は萎んでいった。
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別荘到着。
別荘というより別宅という様相に少しホッとする男ふたり。
しかし、rakudaの家よりずっと立派。
ピンポンすると、E子が玄関に来てくれた。
「ごめんねー。あっ、rakudaちゃんも来てくれたんだ。ありがとー。彼氏がいる、いない話から、『いるなら呼べー』ってなっちゃって。もうみんな酔ってるから。 フフフ」
そういうE子の眼のふちは赤く、目はトロンとしていた。
それが、またエロカワいいと思うrakuda。
いかん、いかんE子はHの彼女だった。
結構長くて広い廊下を歩き、重厚な木のドアを開けた。
うん、酒臭い…
「きゃぁ~~!!!」
と黄色い歓声が起こる。
おっきくて、高そうなソファの上でクッションを抱いてる女子、体育すわりをしてバンバン手を叩く女子…
ひとりひとり、どんな子か女子観察レーダーにかけた。
男ふたりもロックオンされてると思うが。
女子は5人いた。
テーブルの上にはウィスキー、ビール、日本酒やらコップ、皿、箸、オードブルが散乱していた。乱雑。
これ、全部こいつらで呑んだのか?という量である。
しかし、これはラッキーな展開。
フィーリングカップル5対1
E子をぬかせば4対1だが、4人のうち誰かが気にいってくれれば恋の花咲く時もあるか?
「おまかせ」もあるかもしれない。
そしてカップルが成立したら、そのカップルにインタビューをした後、「儀式」と称して男性から女性へのキスとなる。そのキスの場所は女性が決めるのだが、時によって「おまかせ」として男性の自由となる時も有った。これが好評なので、後期からは観客が「おーまかせ!!おーまかせ!!」と叫ぶ様になった。
「どっちが、E子の彼氏なのぉ~~?」
E子が、Hを紹介する。
「きゃあ~~、いやだぁ~~、エッチ~~」
ん?なんだ?エッチって。E子はどんな話をしたんだ?
しかし、こっちはまだ素面なので、このテンションについていけない。
男子ふたりは苦笑いだ。
「何、呑まれますか?」と云う声が聴こえた。
見ると、涼しげな目をしたロングヘアーの女子が微笑んでいた。ソファーに座っているが、たぶんスタイルもいい。この中では、態度や仕草が控えめなのに、何故か目立つ。品もあるし、髪をかきあげるしぐさが色っぽい。
Rakudaは、こういうタイプ、いわゆる美人系は苦手である。
「私って、綺麗でしょ?」と鼻にかけてる気がするのだ。
勿論、偏見。あんまり美人だと気後れしてしまうだけだ。
「あっ、ビールください」
「はい、ちょっとお待ちください」って、ホステスか?
「どーぞ、乾杯します?」
「うん、みんな卒業おめでとう!」
「かんぱ~~~~い🍻」
この彼女こそが、今日のPARTYの主催者、別荘の持ち主の娘だった。
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「rakudaちゃんは、いくつなの~?何してる人?」
E子がちゃん付けで呼んだので初対面でいきなりrakudaちゃんになってしまった。
「おまわりさんで~す。このなかに未成年の子はいませんよね~?」
「いやだぁ~、rakudaちゃんってば、ウケる~」
「うそだよ。rakudaちゃん、うちの彼氏と一緒、学生だよー」とE子。
「うちの彼氏だってぇ~~、いやぁ~~ん、わたしも言ってみたぁ~~い」
「好きな事はなぁ~~に?趣味とかあるぅ~?」
まさにフィーリングカップル4対1。
「う~~ん、音楽」
「なんかぁ、rakudaちゃん、バンドとかしてそう~~」
「うん、してる」
「えっえっ、やだぁ~バンドしてるの!ヴォーカル、それともギター?」
「ドラムだけど」
「きゃぁ~~、バンドマンって女癖悪いんでしょ~~もぉ~いやだぁ~~rakudaちゃんたらぁ~」
それからは、こっちも浴びるほど呑んだので、このあとの記憶がない。
窓から差し込んでくる、朝日がまぶしくて目をあけると、肩の上にあの美人系の彼女の頭があった…
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