慶祝!雲助一門会
昨年から始まった雲助一門の落語会「師弟四景」。第7回目となる今回はまもなく立て直しとなる国立演芸場で開催された。
開場直後に会場に着いたのだが、受付の向こうに長蛇の列が続いていた。この会では毎回、次回のチケットが売り出されるので、そのチケットを求める人の列なのだが、いつもより多くの人が並んでいた。これも人間国宝効果なんだろう。
雲助師匠の人間国宝発表から2週間ほど経った会なので会場もなんとなく祝福ムード。
開口一番 柳家しろ八 「寿限無」
昨年、小八師匠に入門。初めて聴いたが、これからどう成長するか楽しみ。(前座さんは誰にしろ期待してます)
蜃気楼龍玉 「夏泥」
気のせいかもしれないが、なんとなく泥棒ネタが多いような気がする。前々回では「もぐら泥」もかけてるし。でも、決して悪い意味ではなく、師のキャラクター(『ニン』ってやつ)は悪役を主人公にしたピカレスクものに合っている。夏泥にしろ、もぐら泥にしろ出てくる泥棒は間抜けなんだけどね。
隅田川馬石 「品川心中」
人間国宝の弟子になったので、なんだか落ち着かないとのこと。仲入り前なので大きな噺をと「品川心中」。師で聴くのは初めて。金蔵が親分の家に戻ってのドタバタの中、ひとり落ち着いていた「若林(!)」の「とっくに腰が抜けました」でサゲ。
五街道雲助 「千両みかん」
まずは、「生の国宝です」と。発表から時間が経ったせいかこの件に多くは触れず、季節ネタの「千両みかん」へ。相変わらず師の語りは絶品。いよっ!人間国宝!
桃月庵白酒 「おばけ長屋」
人間国宝になると200万円が後進の育成費としてもらえるそう。師いわく、育成費なのだから弟子がもらう権利があり、3人でわけて一人頭66万円になると。いつも思うのだけど師は声がいい。噺に出てくる人物はみんな可愛くて憎めない。当然、このネタも爆笑の連続。
次回の「師弟四景」は11月20日。開場直後の長蛇の列に怯んでチケットを買わなかったが、本日ネットから申し込んで指定席をなんとか確保。楽しみだ。
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