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松葉杖は大変だ
こんにちは。かざまんです。
新年早々始まった松葉杖生活…。
こちらの記事の続きになります。
実際に経験したあれこれを書いていきます。
なお、内容には自己流なところも多々あります。
松葉杖の使い方は、医師や作業療法士の指示や専門家の動画を観るなどして、正しく安全にお願いします。
玄関で大苦戦
前回の記事でも書きましたが、病院から帰ってきて一番苦労したのが、玄関ドアの段差です。
下の写真のように10cmあるかないかの段差です。
段差の昇り方(先に怪我してない方の足を乗せる)を知らなかったので、何度も何度も繰り返しやっとのことで上がることができました。
病院のスタッフさんは親切でしたが、これは教えてほしかったです…。
![](https://assets.st-note.com/img/1737260745-BmE91YVgeoQntrxfU7JCZGpX.jpg?width=1200)
ちょっとした段差があります
段差の昇り方を覚えてからも苦労は続いています。
ドアの閉まる力が強いのです。
怪我する前は気にならなかったのですが、松葉杖だと話は別、安定を取りながらドアを開けて、閉まる力に抗って身体をねじ込んていきます。
ドアに体重をかけると転倒する恐れがあるので(一度転びかけました)、松葉杖で体重を支えながら腕でドアを押さえます。
今だに大変な思いをしています。
さて、玄関に入ると土間と廊下はフラットになっています。
一見スムーズに移動できそうですが、以外な盲点がありました…靴が脱げないのです。
スリップオンの靴でも脱ぐときにはかかとを押さえる必要がありますが、松葉杖で立った状態では手を伸ばしてもかかとには届きません。
床に座ってしまえば靴は脱げますが、地べたに座った状態から右脚だけで立ち上がるのは無理です。
最初は松葉杖で押さえたりして何とか脱いでましたが、さすがに無理!と思って考えました。
思いついたのが腰を掛けられるようにすること。
クローゼットの奥にあった折り畳み式の椅子?を、苦労しながら引っ張り出して、下の写真の様に玄関に置きました。
とりあえず手持ちのもので何とかできました。
![](https://assets.st-note.com/img/1737260746-Yo8ahjVpvTSORGLmbMD4wPdU.jpg?width=1200)
靴の脱ぎ履き用の椅子を置きました
入居したときは、フラットな造りを見てバリアフリー考えてるなー、とか漠然と思ったものです。
でも、実際に当事者になってみると気付かなかった不便さ、問題点が見えてくることを実感しました。
車の乗り降り
幸いにも怪我したのが左足だったので、車の運転はできます。
といっても、左足が痛いので長時間の運転は無理、通院やちょっとした買いものなど、必要最低限に限られます。
運転自体は普通に出来るのですが、乗り降りはすんなりとはいきません。
多くの方は、ドアを開けて身体を進行方向に向けたまま、横にスライドさせて車に乗り込むと思います。
自分もその動作が身体に染み付いていたので、松葉杖でも同じように乗ろうとしました。
右手で杖を二本持って支えながらお尻の左側をシートに降ろし、少しずつずらしながら…不安定だし余計な力を使います。
試行錯誤した結果、シートを後ろに目一杯スライドさせて、横向きに座る様に腰を降ろして、シート上で身体をクルッと90度回転させる、という動作にたどり着きました。
普通に椅子に座る動作と同じなので、安定しているし楽です。
なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、普段の動作の癖はなかなか抜けないものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1737260776-3HWBRwqCbmklN5Pu4YZTvo8O.jpg?width=1200)
シートに横座りの状態にすると楽です
余談ですが、給油もしました。
行きつけのセルフスタンドだったのですが、スタッフさんに骨折していることを伝えると給油作業を全部やってくれました。
当たり前のことなのかもしれませんが、とてもありがたかったです。
カップ焼きそばを作ってみた
まず初めに…この項は自己流の話です。
安易に真似をしないように、ただ松葉杖を使う上で気を付けないといけないことを書いていますので、あくまで注意事項として読んでください。
前回の記事にも書きましたが、松葉杖で歩くときには両手が使えません。
手提げ袋などはグリップと一緒に握れば持ち運びできますが、コップに入った水などは不安定になるので持ち運びできません。
熱湯はやけどの危険があるので絶対ダメです。
そんなわけで、カップラーメンの類は簡単には作れない…のですが、賞味期限の迫ったカップ焼きそばがあったので、ちょっと知恵を絞ってみました。
ご存じの通り、カップ焼きそばはお湯を注いで何分か待って、湯切り口からお湯を捨てて作ります。
自宅にはウォーターサーバーがあるので、普段はそこでお湯を注ぎ、テーブルに運んで時間を待って、シンクで湯切りする、という手順です。
ただ、松葉杖ではこの手順全てが出来ません。
なので、松葉杖を全く使わずに作ってみました。
移動は床にしゃがんだ状態で、片腕をつきながら右脚を尺取り虫の様に漕ぎます。
これでウォーターサーバーまでカップ焼きそばを持って運ぶことができました。
でもしゃがんだ状態なので、注ぎ口には届くもののカップ内が見えず、どこまでお湯が入ったか判りません。
そこで、片手鍋を使うことにしました。
鍋に少しずつお湯を入れて床に置いたカップに入れて…を繰り返し、適量のお湯を入れることができました。
湯切りの時は鍋にお湯を捨てられるので一石二鳥でした。
鍋に捨てたお湯は1mほど離れたシンクに捨てました(ちょっと高かったので気を付けて…)。
カップ焼きそば一つ作るのも大変です。
![](https://assets.st-note.com/img/1737260803-IyuYghRaTcA41borxzX8jMD2.jpg?width=1200)
(再現イメージです)
サッカー観戦に行きたいけど
さて、ジェフサポーターである自分、サッカー観戦に行きたいのですが、今の状態ではまだ無理です。
トップチームは2月開幕、レディースは3月にシーズン再開なのですが…。
実際にスタジアムに行くのはまだ先になりそうですが、松葉杖での観戦をちょっと頭の中でシミュレーションしてみました。
スタジアムで一番のネックになりそうなのは、やっぱり階段だと思います。
入場口からコンコースまでの階段も大変ですが、スタンドの階段は狭くて急角度になっているのでもっと大変です。
昇り降りのすれ違いもあるので、バランスを崩して転落、なんてこともあり得ます。
ジェフのホームスタジアムであるフクダ電子アリーナの場合、コンコース階へのエレベータがあります。
また、今年から下層最後列(コンコースとの高低差が一番小さい席)が「思いやりシート」となりました。
電車の優先席と同じ様に、身体の不自由な方に座席を譲り合いましょう、というものです。
スタジアムに行けるようになったら、お世話になると思います。
他にもスタジアムグルメの持ち運びとか、考えると色々課題が出て来ますが、それは追々考えていこうかと思っています。
スタジアムのバリアフリー、当事者になったからこそ考えさせられました。
まだ松葉杖生活は続きそうです。
これからも気づき、体験談を書いていこうと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた😊