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サントリー&キリンvsアサヒ&サッポロ“高アルコール戦争”
今年に入ってから、アサヒとサッポロから高アル商材の展開を控える旨の発表がされています。
名目上は「健康障害へのリスク懸念」を理由としていますが、裏の狙いは別にあります。
そもそもアサヒとサッポロは高アルのRTD商材をほぼ取り扱っていません。※RTD≒チューハイやハイボールなどの商品
高アルのメインはサントリーの「-196ストロングゼロ」「角ハイ濃いめ」、キリンの「麒麟特製」「氷結ストロング」「氷結無糖9%」などであり、この辺を中心として市場が形成されています。
つまり、アサヒとサッポロによる今回の発表を受けて消費者の行動が変化したとしても、売上がマイナスになるのはほぼサントリーとキリンだけになります。
かつ企業イメージUPにも繋がるため、アサヒ・サッポロからしたらこの発表は正直メリットしかありません。
また、高アルに限らずRTD市場はサントリーとキリンのシェアが圧倒的であるため、アサヒ・サッポロとしてはここに割って入らなければならない状況があり、そのきっかけとして今回の高アル抑制発表をうまく活用しているわけです。
今年に入って厚労省からも高アルについてのガイドラインが発表されているため、高アル商材は逆風が吹いているのは間違いありません。
アサヒ・サッポロがどこまでそれを利用できるか、サントリー・キリンがどこまで守り抜けるか今後の動向が興味深いところです。