奨学金全額返済免除を受けた話

この記事は、僕が日本学生支援機構の第一種貸付型奨学金の全額返済免除を受けたことについて書きます。当該機構の免除条件について不明瞭な点が多く、今後申請される方の一助になればと考え記事を書きました。なにより情報が少なすぎるのが問題だと思うので参考程度に読んでいただけたら幸いです。


まず、最初にお断りさせていただきたいのですが、僕自身、ありがたいことに全額返済免除を受けることができましたが、依然として基準は公開されておらずぶっちゃけわからないというのが本音です。なので、免除・減額になれば儲けもの!くらいの気持ちでとりあえず申請してみるのをお勧めいたします。


さて、僕がお借りしていた金額の種類ですが、

「日本学生支援機構の第一種奨学金 5万円」になります。細かい区分けは、大学院 修士課程です。修士課程の2年間無利子で借りていましたので120万円が返済額となります。


次に、僕の業績(というか申請時の状況)についてです。

免除申請に記載した業績は、


1. 学位論文(修士論文、修士論文審査委員会において非常に優秀と評価された)

2. 査読つき論文(国際紙)のセカンドオーサーが1報

3. 学会発表が2つ(国内学会ポスター発表、国際会議口頭発表、いずれも査読なし)

4. 日本学術振興会DC1内定

5. 大学院修士課程におけるすべての授業で「秀(5)」の評価

6. JST創発的研究支援事業のリサーチアシスタント(修士の2年間、博士からはDC1になるのでRAは修士まで)

7. RAとして研究する中で、所属大学および他大学の先生方(4名)と共同研究を実施


という具合です。


客観的に見てみると、DC1内定以外に特段優れている業績はないかと思います。

1については、業績というより修士課程で研究したかの確認程度かと思われます。ただ、修論の質はアピールできる点ですので、評価委員会でどのような評価されたのか指導教員に確認すると良いかと思います。僕の所属する研究科では優秀者の発表などは特に公表されないため、指導教員に書けることはないか尋ねて、上記のように記載していよいとのご許可をいただきました(多分、学内選考で効力を多少発揮した気がしています)。

2については学振の申請と同様ですが、無いよりあった方が良いという程度では無いかと思います。実際、僕よりも多くの論文を出している学生などざらにいます。

3つめもそれほど優れてはいない気がしています。特にポスター発表の方は所謂学会よりも規模の小さい研究会でした(申請締め切り後に同研究会にて優秀賞を受賞しましたが、申請には間に合わなかったです、、、、悔しい)。後者に関しては国際会議扱いとしましたが、ぶっちゃけ学内主催の国際会議でした、査読もないですし。ただいずれも業績といえば業績ですので、アピールできるものは全部使いましょう!!

4つめは文句ない業績でしょう(多分、ほぼこのおかげ!?)。ただし、特別研究員だからといって無条件に返済免除になることは無いと思うので気は抜かない方が無難かと思います。

5つめは所属する大学院によってまちまちかと思います。僕の所属する大学院の研究科は、大学院生は研究メインという形で、所謂学部のような講義・テストといった授業ではなかったので普通に授業に参加していれば秀がつきました。(大学院は研究する場ですのでおそらくこうした所が多いかと思います)

6つめは自身の業績というよりボッスの業績です。はい、雇用してくださってありがとうございますm(__)m!!!

7つめはRAに関連するものなので加点になっているのか不明ですが、他の研究者とも積極的に交流していることの証明にはなるかと思います。


はい、以上が僕の申請時の業績となります。

借りている金額が5万なのか、8万8千円なのかでも基準が異なると思いますし、学内の選考基準も十人十色かと思うので参考程度にしてください。

ちなみに、僕が所属する研究科の先輩方でDC2持ちの方もいらっしゃいましたが、これまでに返済免除(半額すら)になった方はいらっしゃらなかったです。なので、余計に基準が不明です。

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