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まだ腐らない私という商品

私には女性のメンターがいる。年齢的なことを言えば、私より5つか6つぐらい若いはずだ。年下だ。でも、自営業としてのキャリアで見れば、うんと年上のようなものだ。

先日のセミナーリハーサルで、こんな会話をした。
「私は既に20年ぐらいセミナーやってんのよ」
「商品として考えたら、もう賞味期限切れでもいいぐらいよ」

「えー、賞味期限切れって、私よりだいぶ若いじゃないですか」
「そんなこと言われたら、私なんてもう腐ってるかもしれないですよ」

「はぁ?あなたはまだ商品にもなってないから、腐りようがないの」

上手いこと言うなぁ。まぁ、そう言われればそうだ。
商品になるようなセミナーなんて、まだやったことないし、まだまだ修行中みたいなもんだ。

50代前半で設計事務所を辞めて、それまでのキャリアとは全く別の事を流れるままにやりだして、今日に至る。

設計事務所を辞めてから、何をやりたいのか分からない時期が長かったから、「これやってみ」と言われる事を恐々やってきた。

恐々やりだしたセミナーや勉強会なんかで、

「話が分かりやすい」とか
「教え方が分かりやすい」とか
「本質を突いてくれるから助かる」とか

言ってくれる人が現れだした。

昨年末には「これ、しゃべって」って声をかけてくれる人も現れた。

だから2022年は、「しゃべる」ことをやってみようと決めてみた。
2022年中には私は商品になりたい。20年後の2042年には「賞味期限切れに近いかも」って言ってみたい。

実年齢を想像すると、ちょっと恐ろしい気がしないでもない。

いやいや、70代後半まで賞味期限が続くって、ありがたい事なんだろうな。
スロースタートも悪くないのかも。

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