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#104 今日の自分が一番若い

先日、友達2人と呑みに行ったときのこと。
「学生時代にやっておきたかったこと」が話題になった。

一人は即答。
ずばり恋愛をしたかったようだ
「学生時代に可愛い女の子にもっとアタックしておけばよかった!」
と悔しそうに話していた。

確かに学生時代の恋愛というのは特別なもの。
そう思うのも自然だろう。
「可愛い女の子」に限定的なのが若干気になるが。

もう一人はじっくり考え、
もっと反抗をしておけばよかったと言っていた。
「学校には未練はないけど、俺は反抗期がなくて、親に対してずっと我慢してたのは後悔かな。もっと派手に反抗しておけばよかった」
と苦笑を浮かべて話していた。

彼は大人になってから、一時親と絶縁状態になるほどの大喧嘩をしたことがあった。
思春期に溜め込んだものを爆発させるかのように。
なるほど反抗期というのは、親子関係において大切なのだと強く感じた出来事だった。

話を聞きながらしみじみ思った。
人生において、誰だって何かしらの後悔があるものだな、と。

かくいう僕も、過去を振り返れば後悔だらけである。

自分に嘘をつき続けた若いころ

彼らと話しながら、僕も色々後悔を口にした。
思い起こせば、自分の人生は誤った選択ばかりだったと思う。

文化会系の部活に入っておけばよかった

学生を大きく二つに大別すると、文系か理系に分けられる。
しかし、別の分け方では体育会系と文化会系に分けられると思う。

今でこそ思うが、僕はゴリッゴリの文化会系人間である。

体育会系(と括るのは失礼かもしれないが)のテンションは、僕には合わない。
実際、新卒の会社も体育会系で、僕の色とは全く違うと痛感した。
その結果、適応障害になってしまったわけだ。

これだけ体育会系が合わないにも関わらず、僕は中学も高校もなぜか体育会系の部活に入っていた。

中学は剣道部
だが、こちらは新卒の会社と同様、全く合わず半年で辞めてしまった。
高校は卓球部
こちらは友達に誘われて入ったものの、太りすぎによる靭帯損傷で途中退部を余儀なくされてしまった。

なぜ、当時の僕は体育会系の部活を志望したのか。
それは、周りの友達たちが皆体育会系の部活だったからという浅はかな理由だったと思う。
それに文化会系というと、悪く言えば地味で目立たない。
目立ちたがり屋な学生時代には、そこに魅力を感じていなかったのだ。

しかし当時から物語を創ることが好きだった自分。
どうして文芸部に入らなかったのかと心の底から後悔している。

もっと素直でいればよかった

友達と同様に、僕も学生時代に恋愛をしておきたかったなと思う。
しかし、当時の僕は「女性を求めていない=かっこいい」という謎の公式を心に抱いていたのである。

「別に、俺は女に興味なんてねえし」

そんな言葉こそ放ってはいなかったけれど、そんな態度を取ってはいた。
もちろんそんな態度の男子に近づく女子などいるはずもなく、恋愛経験ゼロで高校卒業を迎えたのだった。

だけど、思春期の健康的な男子である。
本当は、女子に興味はあったし、恋愛だってとてもしたかった。
けれど、変に恰好をつけたことで、自分から遠ざけてしまった感はある。

もっと素直になっていればよかった。
積極的までとは行かずとも、恰好つけて恋愛から遠ざかる必要はなかった。

恋愛というものは自然と得られるとは限らない。
相手を好きになる努力、好きな部分を見つける努力が必要なのだと思う。
そのためには、素直さが必要不可欠なんじゃないかと今は思うのである。

こうして考えると、学生時代の僕は周りばかりを気にしているなと思った。
そして、自分に嘘をつき続けた6年間だったと思う。

いや、6年間どころか30代に入るまでずっとそうだったような気がする。
結果的に、選択を誤り続けた人生になってしまった。
一番の後悔は、自分に嘘をついてしまった、である。

もう自分に嘘をつかない

数ある後悔を、20代の頃に母に述べたことがある。
それを聞いて母はこう言った。

「後悔しても仕方ないじゃない。
今が一番若いんだから、今から何ができるかでしょう

その通りだ。
一つの記事で丸々後悔を述べてしまったけれど、どんなに後悔したって学生時代も20代も戻ってくることはない。

大切なのは、今だ。
母の言う通り、今日の自分が一番若いのだ。

だからもう自分に嘘はつかない。
素直に自分のやりたいことをやっていく。

僕は書き続ける人間でありたい。
だからこうして日々noteで活動し、裏で小説を書いている今の生活が、今までの人生の中で一番好きだ。

もう二度と後悔しないために、僕は今日も書き続ける。
自分に嘘をつかず、自分に素直になって出た結論である。



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