宇宙飛行士試験に落ちました〜究極のへき地医療は宇宙医療だ〜
こんにちは!奄美大島でお産がとれる家庭医(へき地総合診療医)を目指して修行中のことくと申します!
表題にある通り、ことくは宇宙飛行士試験に落ちました。
落ちるどころか、書類審査で箸にも棒にも引っ掛かりませんでした。
なんとなく最近気持ちの整理がついたため記事を書いておこうと思いました。
そもそも何で離島の産婦人科医が宇宙を目指すのか?
単純に宇宙が魅力的すぎるからです。
だって、このポスター最高に魅力的じゃないですか!!
え?宇宙飛行士になれるの?13年ぶりに募集?次に募集が来るのいつかわからない?
受けるしかないでしょ。
でも、何ページもあるエントリーシートや健康診断書の書類作成をしていると何度も「どうして宇宙飛行士を目指すのか」と自問自答することになります。
JAXAの偉いひと「コトクさんはどうして宇宙飛行士を目指すのですか?」
コトク「、、あのー、それは、、かっこいいから?」
まあ、絶対落ちますよね。
申込してから色んな宇宙の本を読んだり、NASAのラジオを聴いて、宇宙についてお勉強していると段々、へき地総合診療医の自分が宇宙を志す「理由」が出てきました。
オーストラリアには宇宙を目指すへき地で戦える総合診療医の先生がいる。
日本も離島、へき地で戦う総合診療医の先生はいるが、オーストラリアのRural Generalistは「へき地度」が凄すぎる。
南極の真っ白な氷の上で「へき地医療さいこーーー!!」って叫んでるぶっ飛んでる先生がいたり
電気もガスもないパプアニューギニアの小さな島から島をわたり「さあ、今日の離島医療はここだー!」と医療支援をしている先生がいて
そんな中でゲネプロの齋藤先生の本に出てくる
へき地医療をめぐる旅ー私は何を見てきたのだろうか https://amzn.asia/d/aY0nNiC
「南極?いやいや究極のへき地は火星さ!」
と豪語するへき地総合診療医の先生がいました。
「これだ!コトクと宇宙の繋がりはここだ!」
火星移住計画が進む中、いつか誰かが宇宙ではじめて出産する時が来る。
それは経膣分娩なのだろうか?帝王切開なんだろうか?
それを介助するのは産婦人科医だろうか?ロボットだろうか?助産師さんだろうか?お産がとれる家庭医だろうか?もしくは遠隔医療を駆使する宇宙飛行士だろうか?
宇宙線の妊娠中の影響は何だろうか?
誰がはじめて宇宙で出産するんだろうか?
どんどん妄想が膨らみ宇宙で最初にお産をとるのは自分しかいないと信じ込んだところで
書類選考で落ちました。
最初は思いつきで、ダメもとで申し込んだ宇宙飛行士試験でしたが、落ちたらやっぱりめちゃくちゃ悔しかったです。
時間があったらpodcastで宇宙の話を聴いて、火星計画の本の話を読んだりしてたりして、、、でも、そんな知識も使うことなく書類選考で落ちてしまいました。
しばらく放心状態で「あー自分は宇宙飛行士試験落ちたのかー」と思ってましたが、逆にこの自分が宇宙飛行士を目指していたのかと考えると面白くて、笑ってしまいました。
「あー、いい夢を見たな」とそう思えるようになりました。
そして、JAXAが、人類が、まだ火星に行ってないから、コトクを採用するのはまだ早いと思われたんだ、とそう思うようになりました。
いつか、JAXAに「Dr.コトク、今度火星で出産する妊婦がいるみたいだから今度のフライトで飛んでくれるか?」と言われるくらい「どんなへき地でもお産がとれる総合診療医」として修行しようと再決心した次第でした。
人が住むところに病あり
病あるところにジェネラリストあり
Generalists are forever and ever!!
総合診療は永久に不滅です!
ーー岡田唯男先生
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