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ウミガメのフレンジーと子供のお医者さん
ウミガメの赤ちゃんは本能で孵化してすぐに沖に向かって走り出し、24時間休むことなく沖に向かって泳ぎ続けることができます。
逆にこの24時間を逃すと、この能力が失われてしまいます。
これを「ウミガメのフレンジー(frenzy)」と言います。
先日は世界ウミガメの日に家族でビーチクリーンをして、カレーをいただいて、ウミガメのお勉強会、夜の海散歩という素敵な会に参加してきました。
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はやく仕事をやめて奄美の綺麗な海を守るお仕事をしたいなあと改めて思った次第でした。
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もうすぐ小児科研修の3ヶ月間が終わります。
この3ヶ月間は本当に充実したもので、シンプルに「楽しかった」です。
もともと小児科の先生とはいつも帝王切開の時など助けていただいたこともあり、小児科の今村部長をはじめ皆さんに協力いただき素晴らしい研修をさせていただきました。
小児科医は「子供の総合診療医」です。
奄美大島には当院しか入院できる小児科がないため、風邪や肺炎、喘息などのプライマリケアから川崎病や虐待、血液疾患や内分泌、遺伝性疾患などの専門的な診療まで幅広く行っています。
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高校生、大学生の時も、研修医の時も「小児科良いなあ」と憧れがありました。
ただ、おじいちゃん、おばあちゃん、大人もみたい強欲の壺のことくは総合診療科、産婦人科に進みました。
小児科医にはなれないけど、そんな多忙な小児科の先生たちを少しでも助けれられる家庭医になれればと思い、この3ヶ月は風邪や喘息などのよくある病気のプライマリケアと入院、紹介するタイミングを中心に学ぼうと思いました。
小児科医療の難しさ、奥深さは色々ありますが、
一番は、小さい子供たちは言葉を話せないことだと思います。
言葉を話せないからこそたくさんのことを僕に教えてくれました。
「それは痛い」
「まだご飯を食べれない」
「先生とは一緒にいたくない」
「いつもと違って『変』」
いろんな気持ちを表情や仕草で伝えようとしてくれます。
いかに僕たち大人は言葉に頼っていたかを実感します。
子供の表情や声、息遣い、匂い、目の力、診察の嫌がり方、それをみる母親の表情、言葉など全てが診療の「ヒント」になることを教えてくれました。
いつでも子供の目線に立ち、耳を傾け、子供たちの代弁者になってくれる子供のお医者さんは本当に素敵です。
そして、子供たちはどんな時も「生きる」ことにまっすぐです。
そんな子供たちの「フレンジー」を邪魔しない、支えてあげることが僕たち大人の役割なのかなと思います。
さあ、次の7月から12月はいよいよ総合診療科です!
コトクのフレンジーはまだまだ残っていると信じて!!がむしゃらに吸収していきます!!
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