マジックナンバー5! Magic number is "5" isn't it!
実は、まだSantoriniのお話を引っ張り続けております。
でもご安心ください。
表題の通り、今からお話しすることは、数字の「5」についての考察です。
Santoriniの話は、ほんのちょっとで終わりますので。
SantoriniのBGG「投稿」に、ある日、Fan Made Map
(ファンが作った、別バージョンのゲーム盤)
が投稿されました。こんなのです。
ちなみにですが、原本では、周囲に溶岩のイラストがリアル感満載で描かれており「地獄マップ」と名前も付いていました。
ご存じの通り Santoriniは、5x5の正方形ボードで遊びます。
比較的狭い感じのボードですね。
これを、別のカタチのボードで遊ぼうよ、というファンからのお誘いなわけです。
正直なところ、これを見た時は、
「こんなさぁ、ちょこっと変形したぐらいじゃ、プレイ感覚はそれほど大きく変わらんでしょ。無駄なことをしてぇ。」
と一瞬、この問題を切り捨てそうになりました。
でも、しばらく見てたら「ム、・・・ムム?・・・・・・ムムムムぅ?」
と驚き&尊敬の念が沸き起こってきたのです。
よくある、ポピュラーな四角形ボードは、こうですよね。
(あたり前の図をお見せして、恐縮です)
そして、さすがにポピュラーではないけど、まあボードゲーム業界では、それなりにポツポツみられる「ナナメ正方形タイプ」のボードは、こう。
そんなわけで、改めて上に示す図を頭に思い浮かべながら、ちょっと考察してみたのです。
「あれ?このファン作成マップ。マス目の総数がオリジナルとぴったり同じ。25目だぞ?」
なんとも不思議な、魔法の?宇宙の深淵?神の御力?みたいな不思議を感じました。
そこで、あらためてナナメ正方形と、「いつもの正方形」との数的関係をしらべてみました。こうなります。
いつもの正方形の「5x5」と、ナナメの正方形の「4x4」との、これらの組み合わせだけ、マス目の総数が「25」で一致します。
この後の続きを見ていくと、次は「21x21」と「29x29」との組が現れて、その次は?と調べてみたら、かなーり遠くまで行っても一致が現れません。(とりあえず57までは見ましたよ)
ちなみに、この一致数を発見する方法は、今、私が実行した「バカみたいに表を作って調べる」方法だけでなくて、3次方程式の解が何個あるか&その解のうち、実数解の具体的数字は何?という別法でも解けます。
この記事に興味を持ってくださった数学者さん、ちょっと計算していただけませんでしょうか?
話をもとに戻します。
とにかく、Playable(対人ゲームとして遊戯が成立する範囲)なゲーム盤の範囲では、この組み合わせだけが、唯一解です。
5x5の正方形ゲームボードには、数の秘密が、何か隠されているのです。
この数の秘密を探ることで、我々人類は、新たな真理にたどり着けるに違いありません(神秘主義者的発言)!
そんなヨタ話はさておき、ともかくゲームとしてはどうなのか、ということで実験してみると、この「新マップ」で行うSantoriniは、全く同じプレイ感覚とは言い難いです。ちょっと一味違います。やっぱり何かが違うんです。
ともかく、ボドゲデザインの観点としては新しい、良いアイデアをもらったぞ。ということです。
ありがとう。名も知らぬSnatoriniのファンさん。という結論です。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。