とことん、ムダをそぎ落とす(パズル制作から学ぶ人生のヒケツ)
昨日の記事では、1:2:√3の直角三角形のパズルを解析&問題作成、ということでBurrToolsというPCアプリを使っていました。
このBurrTools、なんといってもフリーソフト(無料)ですので、かゆいところに手が届かない仕様なんです。無料ですからそれは当然仕方ないですよね。
正三角形や正方形を基本単位として使っているパズル(テンヨーのプラパズルNo.5やNo.6)だったらBurToolsを使ってスグに解答を解析できます。
しかし今回話題にしているみたいな、1:2:√3の直角三角形の場合は、何か工夫を加えないとBurToolsが応用できません。
応用方法の一例を示します。正三角形をたくさん使って「直角三角形の近似図形」を作る方法です。
この青い色で示した「近似図形」が「1:2:√3の直角三角形のつもり」としてパズル問題を作り、BurrToolsで解析をかけてみました。
ちなみに上の図の△(正三角形グリッド)において白く抜けている部分は、BurrToolsでは「ピースはここに置かれないことがある」という意味です。
青色で示した図形(1:2:√3の直角三角形のつもり)を基本図形としたせいで、白く抜けている部分には、パズル完成時にピースが乗っていないことがあるのです。
さて、この図形の組み合わせでBurrToolsで問題作成&その解析を始めてみたのですが、開始してみると
「解析終了予想時刻:10か月」(英語表示で)
などという表示が出てしまいました。
???
さすがにこれは待てないです。時間がかかりすぎです。
最小限のピース数に減らし、もっと短時間でBurrTools解析が終わるように工夫を加えたくなります。
こういう挑戦って、ついつい、やってみたくなるんですよ。
正三角形△のグリッドを半分に切って、1:2:√3の直角三角形2個に分割する時、その切り口の向きは3通りです。3通りすべてを「表現できる」図形でなければいけません。
ここに示したみたいな3種類の「状態」を扱えるのは必須条件としたうえで、使用する単位図形の個数をどこまで減らせるのでしょうか?挑戦してみました。
ということで、その答えは以下の通りだと思います。
注意* 1:2:√3の直角三角形の「位置&向き」を図で示す行為は、ここまで簡略化できるということです。
あまりにも図形個数が少なすぎで、これが何を意味しているか全然分からないですよね。
下の図のように説明図をつけてみました。いかがでしょうか?
というわけで昨日の記事で図示した解答例たち、実はBurToolsの解析結果はこんな絵で出てきていたのです。
・・・・形状をとことんまで省略したせいで、私ラジくまるにとっても読み取るのが難しくなっていました。
ところで話は変わりますが。
説明ストーリーの都合によりまして、昨日の記事で話題にしていた「△グリッドはみだしタイプ」のコトは今日の記事では全く触れませんでした。でもそれらについても、ただいまの簡略化表現が使えているのです。
まあ偶然、試してみたら使えてただけなんですけど。
それにしても、こんなに少ない図形数で1:2:√3の三角形の位置と向きとを表現できているのですから、これってすごい事だと思います。
さて、今日のまとめです。
BurrToolsの解析に必要な時間も驚異的に速くなりましたし、
とことんまでムダをそぎ落とすって作業は、パズル創作だけではなく、人生全般でも大切な事。
そんなことを考えた一日でした。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。