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ブルマァク社の「ダイヤモンドラリー」ゲーム(1)

ハルマ(Halma)、あるいは、ダイヤモンドゲーム(Chinese Checker)。
これらはぴょんぴょん飛び越しながら、コマをゲーム盤の反対側まで進ませるという競争ゲームです。
人類のゲーム史からみて、使い古されたネタだと思っております。
多くのバリエーションが人類史上、いっぱいあります。

本日は、1970年代に発売されたブルマアク社の作品をご紹介します。

ブルマアクはご存じの通り「ウルトラマンのソフビ人形」で有名な会社でした。ボドゲを売るのは珍しいことでした。

*上のリンクはバンダイです。ブルマァクは倒産したので仕方なくバンダイをご紹介しています。

ブルマァク社にとってボードゲームを出すのは、とても珍しい&新しいチャレンジだったのに「ぴょんぴょん」系を発売するという、何とも中途半端なことをやったなあと思うのです。
たぶん、売り上げは芳しくなかっただろうと思います。

余談ですが、ブルマァクのロゴマークは「元気の良い牡牛」のマークでした。今、改めてデザインを調べてみたところ、ロゴの情報がどこにもないことに驚きました。
一風変わっている場所で、ロゴマークを見ることができます。

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さて、このゲームは、よくある多くのゲームと同様で、赤青緑黄の4色のコマがありました。
コマにはスーパーカーのイラストが描かれていました。

この時代のスーパーカーといえば間違いなく「フェラーリ(ディーノ)、ランボルギーニ(ミウラ)、ポルシェ(カレラ)」の3強メーカブランドはキマリです。
あと1社が情報不足で不明です。

しかし、おそらく最後の1つは「トヨタ2000GT」だったであろうと推定しています。
さすがに、マセラーティ・ギブリやアルファ・ロメオ、シボレー・コルヴェット、デ・トマソ、ランチア・ストラトス、ロータス・ヨーロッパ等の中から「残りあと1つにナニを選ぶ?」と質問されたとしたら、やっぱりここは「トヨタ1強」になると思うのです。

*当時のスーパーカー情報をより詳しく!と調べたい方はwikiで「サーキットの狼」を検索してみてください。

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このゲーム、なんとも「コワイ」ことに、重要な場面で「ダイス」による運任せのシーンが出てきます。
ゲーム序盤あたりは普通に?頭脳ゲームとして進行するのに、なんとも唐突に

運任せの双六ゲームが割り込んでくる。
→再び、頭脳ゲームに戻る。

というイメージでゲームが進行します。頭脳ゲームと運任せのダイスゲームとのコラボミックスと言えなくもないです。

戦略(知力)と、運(ダイスの目)とが、ほど良いバランスになっているモノといえば、代表例は「バックギャモン」と紹介しても差支えないと思っております。

じゃあ、このブルマァクのダイヤモンドラリーはどうでしょうか?
ラジくまる個人1名の勝手な感想を言いますと

とつぜんダイスが出てきて、イマイチ納得できない。
戦略と運とがうまくかみ合っていない。
なんかバラバラでちぐはぐ。不満あり。

そんな風に感じています。
とにかく「ストップマークに止まってしまう」ことが、不幸でしかないように思えます。

明日に続きます。ルール全文は明日の記事でご紹介します。


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ラジくまる
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。