ラジくまる5選。ゲームマニアではない人にお勧めゲーム(2)
2日前の記事の続きです。後半です。
おすすめ4コめ 「ペンギンパーティー」
ペンギンパーティーって書いたくせに、いきなり「さるやま」の画像とはこれいかに!と、多くの人が感じただろうと思います。
しかし「さるやま(ペンギンパーティーのOinkgames社版バリエーション)」のカードデザインは秀逸・至高だと私は信じております。
・・・残念ながら「さるやま」は絶版なので、もう手に入らないのですが。
それはさておき、「ペンギンパーティー」という名前のカードゲームは、2025年現在の日本では、それなりの努力をすれば入手可能です。
一番下は横7列、2階は横6列、3階は横5列・・・という具合に、カードを置ける広さがどんどん減っていくせいで、ゲーム進行中に必ず誰かがドボン(脱落)することになります。
参加者全員の思惑が複雑に絡み合うせいで、いったい誰が最初に脱落するのかわからない?!というヒリヒリした熱がゲーム中に高まっていくのが楽しいのです。
私、実はこのゲームをプレイする直前まで
「よくあるトランプゲームのバリエーションの一種でしょう?期待感マジ0(ゼロ)。たぶんつまんないよーこれ。」
ってバカにしてたんです。今になって振り返ると恥ずかしい。
実際プレイしたら楽しいのなんの。マジおすすめです。
全人類は最低1回は遊んでみるべきと思うほどに好きです。
なお、このゲームは3人以上6人以下がいいです。2人対戦は全くだめです。
多人数が参加しているせいで、それぞれの思惑が複雑にからみあい、先がどうなるのかが予測できないのが「楽しさ」を作るゲーム。
そんな感触のゲームは、他には「7並べ(みんなが知っているトランプゲームです)」、「チケット・トゥ・ライド(アメリカ地図版)」、「マラケシュ」などがお勧めです。
全て「3人以上で遊ばないとあんまり楽しくない」特徴をもつゲームです。
ペンギンパーティーが面白いと感じた方は、これらのゲームも購入することをお勧めします。
おすすめ5コめ 「チャオチャオ」
「うそつき」を体験するゲームです。
これに限らず、こういうゲームを遊んだことがあるかないかによって、人生においてイザ!という瞬間に「ハッタリ(うそ)」をかますことができるかどうかが左右されると思うのです。
「チャオチャオ」に限りませんが、こういった「うそつき」ゲームの類を全人類は1回は体験しておく必要がある、と、そんな風に私は思っています。
私はうそをついたことがありません。正直者なのです。
という人生はよくない人生だと私は思います。「嘘も方便」ということわざがあるくらいなのですから。
「特殊な」サイコロを小箱の中で振り、自分1人だけがその出た目を見ます。特殊サイコロの目には恐ろしいことに「✖」という面があるのです。この目が出てしまった時は、普段通りの平気な風をよそおって
「2が出てたよー」
などと、嘘をつかねばなりません。
お気づきでしょうか。
「✖」が出た時だけ、うその数字を言えばいいやなんて安易な発想でいると、「✖」の時だけにいつもと違う不自然な行動をしてしまうはずです。思いっきり他の人にうそがバレます。
数字が出ているときにもほんの時々うそをついて、うそをつくことに慣れておかないと優勝するのはムツカシイと思います。
うそをつきながらゲームが進むという話をするならば「ブラフ(ライアーズダイス:嘘つきダイス)」は避けることができません。
「ブラフ」は有名な古典的「うそつき」ゲームです。
このゲームでは、チャオチャオよりも高い頻度でハッタリとうそが飛び交います。
チャオチャオを遊んでみた結果、もっとうそをつきたいと思った人はぜひ「ブラフ」購入を検討してみてください。
さらにそれよりも上、もっともっと高度かつ、究極のうそつきゲームは?と言えばやはりそれは「ポーカー」でしょう。
ポーカーゲームのルールを改めてじっくり読解してみると、手持ちの5枚のカードが何か?ということはホントにどうでもよくて、いかに相手の心を揺さぶり、相手をだまし切ってしまうかというゲームだと解釈できます。ポーカーって実はカードゲームではありません。騙しあいのゲーム。
そしてポーカーというゲームの本質に近づけば近づくほどに気づくのです。だましあうことがこのゲームの基本ルールなのですから、イカサマは当然そのルール文中に(暗に)含まれていると解釈すべきだと思っています。
イカサマを防止できなかったら、あるいはイカサマを見抜けなかったら、それは防止しなかった側が、見抜けなかった側が悪者なのです。
・・・・私はそういう風に原文ルールを解釈しています。
ちなみに申し添えますが、そう解釈しているからこそ、ラジくまるは「自分がわかる範囲で、相手がイカサマ出来るチャンスを全部つぶし切った状況」になっていないポーカープレイは大嫌いです。私はそういう状況を面白いとは感じません。
皆さんよくご存じのことでしょうけど、あえてひとこと。
ポーカーの試合において、そのテーブルをぐるりと囲む観客たち全員が私の味方なんて感じの決戦場を用意できるなら、私はポーカーで負ける気がしません。
そういう種類のズルをするネタは、ジョジョの奇妙な冒険(スターダストクルセイダーズ)でも描かれたことがあります。
さらに古くは、中世ヨーロッパの作品に「イカサマ師たち」と題した油彩画があります。ポーカープレイヤーの背中で協力者がカード1枚の交換を実行中なのです。