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夜を駆け抜けて日本海へ

今年になって3回目の日本海に行ってきた。

当blogをお読みの皆様にとっては「またかよ」と思われるかもしれない。去年は4回、今年に入っても3回行っており、その度に記事にしているような状態である。

丹後は白馬と並んで私にとって重要な土地だ。白馬は幼い頃から1年に数回スキーや夏山に連れてもらい、丹後は釣りに連れてもらっていた。私の祖父母は両方とも大阪にいるため私には田舎がない。そんな私にとって頻繁に訪れている丹後と白馬は重要になってくるわけで白馬はできれば年に一度、丹後は気が向いたらいつでも行くようにしている。

特に丹後は途中の道が非常に好きで、梅田のビル群を抜けて国道173号を走り、綾部から県道を経由して国道176号へと続く一連の経路が運転していて楽しい。

そんな訳で飽きもせずにひたすら日本海に通うわけだ。昼間走れば遅い車が鬱陶しいので今回も夜中。車から撮る夜の梅田と丹後のゆったりした時間を写真と文章で今回も共有できればと思う。

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まずは梅田。もう日付が変わると言うが道路にはまだそれなりに自動車が走っていた。新御堂筋の高架に上がり、千里へ。

千里JCTまで来ると大きく左へカーブして中央環状線へ。

そうして終電間近の池田の街を通り過ぎて道は次第に山道へと変わっていく。

始めは片側2車線だった道も上下合わせて2車線になり、直線的だったのもカーブ中心の勾配の激しい道となった。4時間ほど走り続け、ようやく目的の港へ。ついた頃には夜が明け始めていた。


雲は紅く照らされ、遠くまで続く海も波打ち際の水を含んだ砂も紅く擬態している。

浜から突き出た突堤を歩けば寄せては引く波のその様を眼下に望む。


しばらくして太陽が姿を現すと露出は一気に跳ね上がり、忙しなくダイヤルを回してカメラの明るさを調整していく。


ここで動きはなくなるので朝食を調達し、朝ごはんとした。朝早い時間であるので店も空いておらずデイリーヤマザキでサンドイッチを購入した。

車に戻って食事を済ませ、再び港へ。日が昇って天気もよく、安定した光が注いでいた。


漁船には集魚灯が取り付けられ、イカ漁に出る船であると推察される。


今度は丘を登り、港を囲むようにして形成された漁村を歩いてみる。もう6月も末であったがまだまだ紫陽花がきれいに咲いていた。


農村の家屋は土壁でできていることが多いが、漁村の場合はほとんどが板張り。しっかりとした理由は知らないが、やはり海水を含んだ強風は建屋に与えるダメージが強く、取り替えやすいようにしているのだろうか。確かに土壁ではすぐに崩壊しそうであるし、金属なんか使おうものならすぐに腐食しそうである。


段丘上の町を西へ歩いていく。港から町までは激しく登るのだが、町は案外平坦である。袖志の辺りで観察される海岸段丘は途切れつつもこのあたりまで続いているのだろう。海岸が崖で小さな平坦地を挟みもう一度崖。今思えば典型的な段丘である。


段丘の上に家を作れば波に襲われることはないし、海も近い。さらに高台であるので海の様子も観察しやすく、生業として漁業をするにはうってつけである。


しばらく写真を撮りながら歩いていたが、6月の後半ともなると湿気が多くて暑すぎる。スナップはこの辺りで切り上げることにした。

今年は年6回訪問する目標であるのだが、8月現在でまだ3回。もう少しペースを上げていかねばならない。

さて、車に乗り込んで昼ごはんを食べてからぼちぼち戻る。昼食は最近見つけた蕎麦屋さん。


デジタルでは撮っていなかったようでフィルムの写真のみであった。また次の機会でフィルムの写真も公開できればと思う。

それでは今週はここまで。皆さまにとって良き週末となりますように。


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