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No.010:無口(2014年10月23日執筆)
私は、自宅では妻と普通に会話をするのだが、職場での私は無口だ。
出勤時の挨拶「おはようございます」と、退勤時の挨拶「お先に失礼します」の二言だけしか口にしない日は少なくない。
私の職場には、二十人ほどの同僚がいるのだが、仕事がパソコンに向かって黙々と行う作業のせいなのか、同僚同士で会話をする者は少ない。
同僚達も私と同じだと思うが会話の糸口が無いのだ。
自分から率先して他の同僚に話しかける者もいるが、私はその話を聞いて相槌を打つ程度だ。
私は、他人に自分の事を話すのが苦手だ。
私は、いつも聞き役に回ってしまう。
いわゆる「コミュニケーション障害」とまでは言わないが、私が苦手だと思う相手と話すのはとても苦労する。携帯電話で話をするにしても、携帯電話を持つ手が震えるという有り様だ。
しかし、気心の知れた妻や親友と話すのはごく普通で、時に冗談を交え会話を楽しんでいる。
私の知り合いには、たった一つのご縁から知り合ったセミナー講師や、ビジネス本を出版した著者、お笑い芸人などバラエティーに富んでおり、そういった方達とお話ができる貴重なひと時は会話が弾む。以前勤めていた会社のご縁では知り合う事は無かったと思う。
上記の方々とは以前の会社を退職して無職の期間に知り合った。無職の期間もなかなか捨てたもんじゃない。
ネット上のフェイスブックでの本名の自分、ハンドルネームの自分も結構無口だ。
フェイスブックとツイッターのアカウントは持っているが、ツイッターは今年になってから数回しかログインしておらず、フェイスブックではたまに小説投稿サイトに投稿した作品の紹介をするが、その近況報告を読んで私の作品を読んでくれる友人は少ない。
三年前、私こと風富来人誕生のきっかけを作ってくれた方に質問された事がある。
「風富来人さんは、今後ツイッターとかでつぶやくんですか?」
私は確かこう答えた。
「多分つぶやかないでしょうね。私と同じでシャイですから」
職場で無口な反動で、風富来人として小説を書いているのかもしれない。
そんな感じがする今日このごろ。
今回はこのへんで。
それではまた。
2018年5月1日(火)追記
現在はTwitterで作品紹介やイベント出店情報をお知らせするなど、上記エッセイ執筆当時に比べるとわりとつぶやいている方です。
SHOWROOMでの顔出し配信もやってみましたが、口下手なので長続きせず今は休止状態です。
心と時間の余裕ができたらまた再開しようと思います。