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都市はどうやって生まれ存続していくのだろう?

二千年ほど前に出現した「都市」というシステム。単細胞生物がより複雑な生命体に進化したように、村や集落といった単純な生命集合体が、都市という大きさだけでなく集合体としての複雑さも段違いなシステムに成長した。それは構成要素である人間の意志によるものというより、集合体としての村が意志を持ち都市に成長したように。

都市の持続性を司るファクターは何か?物理的規模?他にない機能?持続性?構成要素に過ぎない人間が、いくら考えてもその本当の意義と意志は計り知れないような気がする。その証拠に人間が人為的に造った都市は、ことごとくその不完全さ故に衰退もしくは様変わりを強いられている。都市は人知が及ばない有機生物として人間より上位にあるとも言えるような。それ故の魅力、生物としての魅力を有した都市のみが、その不気味さを魅せつけてくる。

二千年前、目の前で増殖する都市に戸惑い、恐れおののいた人間は、宗教をもって人間性のサルベージを求めた。コロナ禍に起爆する都市の進化を目の前にして、人間は改めて宗教を見直すべきなのでは。