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人ありきの拠点づくり

卵が先か?ニワトリが先か?

…みたいな問題がある。
この世に最初に誕生したニワトリは卵だったのか、それとも成長したニワトリだったのか。もし卵が先なら、その卵を生んだ親ニワトリが存在しなければおかしい。でも親ニワトリが、いきなり「コケー!」と爆誕するだろうか。

問題の答えはさておき、先日『キングオブコントの会』という番組をやっていて、大トリを飾った松本人志のコントがおもしろかった。バンドメンバーの1人が曲の途中「ギャー」とシャウトするたび足元に穴ができて、その穴に落ちてしまうという…。そんな理不尽な展開の中、何度も落ちるメンバーに松ちゃんが言う。


「ギャーと言ってるから落ちてんの?落ちてるからギャーと言ってんの?」

… 笑



というわけで、こんにちは。

株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。


先日のブログで2021年に拠点が6つに増えたと紹介しました。そこで今回は「拠点の場所はどうやって決めているの?」というお話です。

スチームシップの事業内容をご存知の方は「ふるさと納税支援事業を市町から受託したのち、その市町に拠点をかまえている」と思われている方が多いのではないでしょうか。

これ、ちがうんです。

仕事が先ではなく、人が先なんです。

人が先とはどういうことか、佐賀県吉野ヶ里町に拠点をかまえたときの話を例にしてみましょう。

クルー(社員)のひとり、よねちゃんという女性が結婚することになりました。それはとても喜ばしいのですが、結婚後に暮らす場所(佐賀県)から本社のある波佐見町(長崎県)まで通勤するのがむずかしい…という話になりました。

僕「よねちゃんに辞めてほしくないけど…」

よねちゃん「わたしも辞めたくないです…」

よし!それなら、よねちゃんが通えるところに新しく拠点をつくろう!リモートワークもできないことないけど、やっぱり顔を合わせて仕事したいし「やる気のある人」がいる場所に拠点をかまえたら、その町の雇用を生むことにもつながるはず!

僕「吉野ヶ里町はどう?」

よねちゃん「通えます!」

それから吉野ヶ里町で拠点となる場所の物件探しが始まりました。

ちょうど空き物件を探している頃、高校の集まりがあり。それはいわゆる同窓会ではなく「卒業生」が集まる会で、先輩も後輩も、さまざまな年代の人が来ていました。

僕と同学年は4名ほど参加しており、いろいろ話をしていたところ同級生のひとりが吉野ヶ里町の町議会議員になっていて(!)僕に「ふるさと納税にチカラを入れたいので協力してほしい」と言ってくれました。

「吉野ヶ里町に拠点をかまえようと思ってたところだよ!」と2人で盛り上がっていたところ、同席していた妻(スチームシップのクルーで同じ高校の4つ後輩)が僕のところに来て言いました。「私の同級生に吉野ヶ里町役場でふるさと納税を担当している人がいたよ!」


もともと運はいいほうだと思っているけれど、こんなラッキーが重なることがあるのか…!!


そこから一気に話がすすみ、仕事を受注できる運びになり、無事に物件も見つかって『スチームシップ YOSHINOGARI PORTO』ができました。

もちろん、よねちゃんは今もそこでがんばってくれています。


長崎市の出島町に拠点をつくったときもそう。かおりんというクルーが結婚して長崎県諫早市で暮らすことになり。
最初は諫早市に拠点を構えようとしていましたが、いい物件がなかなか見つからず…

僕「長崎市なら通える?」

かおりん「通えます!」

そんな感じで『スチームシップ DEJIMA PORTO』が誕生しました。


ちなみに長崎県大村市もトモカというクルーから「私のふるさと大村にもPORTO(拠点)をつくりたいです!」という話を聞き。「OK!つくろう!」ということで、商店街に空き物件を見つけて現在準備をすすめています。


吉野ヶ里町のときのように拠点づくりと同時進行で仕事を受注できればいいのですが、毎回そんなにうまくはいかないので、まずはドーンと拠点をつくったあと、その市町で仕事をつくっていく…というのが僕らのやりかたです。


仕事が先か?人が先か?


スチームシップの拠点づくりにおいては、いつも「人」が先です。自分が好きな町で仕事ができることは、クルーたちのモチベーションを高めると思うし、やる気のある人が各地域を盛り上げてくれると思うと僕も楽しみです。

今後、みなさんの住む町にスチームシップの拠点ができたら、そのときはよろしくお願いします!


2022.04.22

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