競馬なら追い込みがかっこよくて好きだけど、仕事は逃げか先行が絶対にいいよね
どうも、元々パチンカスで今はまぁまぁ大企業で中間管理職をしているライジングです。
またまた今日は先日記事にも上げた私の部下であるY君のお話です。
Y君はもうすでに30歳を超える年齢ですが、彼女なし、金なし、しかも太っていて対した役職にもついていません。これだけ聞いたらただのクズに思われるかもしれませんが、Y君はそれでも会社の中ではみんなからの愛されキャラであり、飛び抜けて得意なこと、スキルはありませんが、単純作業を愚直に飽きることなく誰よりも真剣に取り組むことができます。(これはある意味すごいスキルですけどね。)
仕事の依頼
先日まじめなY君は仕事に取り組む姿勢が評価され、Y君もずっと同じ仕事を繰り返してばかりなので、次のステップへ駆け上がってもらおうと思い、私はY君に新しい仕事の依頼をすることにしました。
まぁ部下のY君にしてみれば上司からの依頼=試されごとですから、つまりチャンスですよね。
ここでY君が私の期待以上の仕事がしっかりと出来ればその後もどんどんと仕事の依頼が増えて、給料や役職を上げていける可能性も秘めていますね。
私はY君に仕事の依頼をすると、Y君はニコッと快よく了承してくれて、「頑張ります!ありがとうございます!!嬉しいです!!!」と意気揚々にやるぞーっといった気合の入った表情を浮かべていました。
私も相変わらず可愛いヤツだな、なんて思いながら「納期は今週の末までだからよろしくね。」という約束を交わし、その日はお互いの仕事に戻りました。
納期前日
私は納期前日にY君のことが少し気になり様子を見にいくことにしました。
内心ちゃんとやってるかな?なんて不安もありましたが、仕事の依頼をしたときのあの嬉しそうなY君の表情を思い出すと不安を感じている私はすでに部下のことを裏切っているような気持ちになっていることに気づき、「ダメだダメだ、Y君のことを信じよう。」私は楽しみにY君の元に向かいました。
Y君の元に到着するとそこにはいつも通り仕事に励むY君がそこにはいました。
「ライジングさん、おはようございます!」とY君はいつも通りの元気な笑顔を私に見せてくれて、私はその表情を見た途端一気に心の中に芽生えた先ほどの不安も全て払拭されて安堵しました。
「お、大丈夫そうだな。よかった。」と私は思いました。
私は一応確認の意味も込めてY君に「先日依頼した仕事の進捗はどう?まだ途中経過の連絡とかもなかったから気になってたんだよね。納期は明日だけど間に合いそう??」と訪ねました。
するとY君はこのように答えました「まだ手をつけれていないのですが、今日の夜でなんとか終わらせる予定です!大丈夫ですよ!(ニコッ)」
私はこの言葉を聞いた時に、また福本漫画ばりのぐにゃ〜という内心と、ときが止まってしまったかのような呆然と唖然を頭の中で繰り返してしまいました・・・。
納期が明日に迫っているにも関わらず、依頼した仕事に未だに手をつけていない状態のY君が誰よりも屈託のない笑顔を浮かべて私の前に立っているのです。
私は言葉を無くし、怒りを通り越してY君にはまだはやかったか・・・と私自身の人に対する評価の目線、視座の低さを悔やむ結果となってしまいました。
依頼した仕事は納期までにY君は提出してくれましたが、私が求めるクオリティーには程遠く、また修正箇所は多分に溢れかえる内容の状態でした。
これが仮に2・3日前に一旦Y君が完成させたものに対して、私に一度フィードバックなどを受けていたらまったく納期日での出来上がりの完成状態は全く違ったものになったのでしょうが、そもそも私の仕事に対する取り組み方とY君の仕事に対する取り組み方に違いが有りすぎて、なぜ私はもっと細かく計画的に指示を与えてやれなかったんだろうと、なんとも言えない後悔にさいなまれる結果となってしまいました。
ただこのような夏休みの宿題型の夏休み終わる直前のギリギリ提出方法や、競馬で言うところの追い込みタイプの人が世の中に多いのも事実です。競馬では追い込みというのはごぼう抜きでロマンがあってかっこいいですが、仕事では基本的には逃げか先行が良いです。
なぜなら競馬では走る距離はそれ以上走りながら伸びることはないですが、仕事ではいつ新しいタスクが振ってくるのかわからない不安な状態ですから、追い込みでゆうゆう余裕をぶっこいて過ごしているとさすがにディープインパクトでも届かない距離を追加で押し付けられると届かない状況も発生することが仕事では往々にしてありますからね。
なぜ追い込みタイプの人間が多いのか?
この出来事を機に私はなぜ追い込みタイプの人間がこんなにも多いのだろうと考えるようになりました。
そして色々と考えた結果基本的にはこのような考え方が欠如しているという結論に至りました。
1つ目は責任です。責任の範囲が狭い=後回しにしがちな状況が比例して起きることが多いことに気が付きました。責任とは与えられるものだけでなく仕事に対するエネルギーや情熱にも言い換えることができ、どれだけ熱量高く仕事に向き合えているのか?という指標にもなります。
2つ目は知性です。やはり基本的に仕事外でも学びを深めている人間は知性が高く、知性の高い人間は行動が基本的には比例して変容していきます。知性の低い人間はやはり物事を良くしていく手段を知らないので、中々仕事のクオリティーもアップデートされません。
3つ目は客観性です。客観性とはつまり自分目線だけでなく、相手ならどうしてほしいのか?を考えることができる力です。この力は非常に重要で商売をしている人ならこの客観する力がないと成り立ちません。相手のことを無視して自分の考えの範囲で仕事をしているのか?相手のことを考えた行動や発言ができているのか?でその人の客観性はおおよそ判断できます。
私が部下にしてあげられること
私が部下にしてあげられることは上に書いた3つの重要性を説き続けることだと思います。もっと伝え方はその時々により違いますが、基本的にこの3つは根底でもあり、ここを理解するだけで全ての仕事、プライベートなどの人間関係と仕事の取り組み方が変わってくると思っています。
今回は私の部下のY君を例に取り上げましたが、あなたの周りにもY君と同じような人がいたら基本的なこの3つをうまく言葉を変えて伝えてあげてほしいと思っています。
なんか今日は少し真面目は記事になってしまいましたね。とはいっても私も元々パチンカスでクズ中のクズだったので、偉そうなことは言えませんが、たまにはこういった真面目な記事も書いていこうと思います。
それではまた次の記事もお楽しみに〜。