6月27日、朝
朝、目が覚める。
時刻は午前6時45分。
私はヨイショと起き上がり、うーんと伸びをする。
なかなかに良い目覚め。
朝ごはんに食パンとキウイを頬張り、出かける準備をする。
(....キウイ、酸っぱ!)
そんなことを思いながら、今日1日のスケジュールをスマホで確認する。
着替え・化粧を済ませ、出発の時刻まで待つ。
カチッ。
秒針の針がちょうど、「8」と「12」を刺した。
午前8時。
私は立ち上がりリュックを背負い、玄関のドアを開ける。
キイッとドアが鳴り、その隙間から光が漏れる。
「うわっ、まぶしっ」
そんなことを呟きながら私はドアを大きく開ける。
今日も、今日という冒険の始まり。
「いってきまーす!」
そう告げ、元気よく外の世界へ一歩踏み出した。
朝。人々は皆忙しい。
自転車を爆速で漕ぐ人、走っている人、赤信号をイライラしながら待つ人。
特段急いでいる訳でもなく、のろのろとおんぼろ自転車を漕いでいる私は、次々と後ろからの車や自転車に抜かされていく。
途中でヘルメットを被って私よりも遅いスピードで安全運転を心がけるおじいちゃんを「癒されるなぁ」と思いながら追い越したり。
「おはようございまーす!」と元気よく挨拶してくれる挨拶運動中のおばちゃんがいたり。
朝。
それは、1日の始まり。新しい冒険の始まり。
ワクワクする1日が、今日も始まる。