見出し画像

理不尽な子育てと『母性』

生理用ナプキンのゴミ箱をきれいにすることを私は
『もっとも理不尽な家事』とよんでいる。
私は閉経しているのにお嬢のためにそれをするから。
他のゴミをまとめる時に一緒にしているだけといえば
そうなんだけど。
お嬢は
『母ちゃん、理不尽なお仕事お願いしてもいいですか?』
と申し訳なさそうな笑顔で言ってくる。

お嬢と向き合っていて
ふと振り返ると
なんでこんなことの文句を言われるんだろうとか
なんで私はここまでやっているんだろうとか
理不尽さを感じることが結構ある。
それでも怒りやモヤモヤを引きずったりしない
この気持ちを『母性』というのは
ちょっと違うと思えるのだ。
彼女が18歳くらいまでは
なんの疑問もなく
『やれるからやっている』と感じていた。
それはぼんやり『母性』であり主婦であるように思える。
旦那に対しても家事全般、やれるからやっている。

お嬢19歳の頃、今まで対してなかった反抗期のようなものが 突然やってきて
一緒に呑みに行ったりすると
『あれは嫌だった。こうして欲しかった』などなど
子どもの頃のことを持ちだして
一方的に言い続け怒り出し泣き出し。
私は彼女に小さい頃から
『私の育児は偏っているかもしれないけど
私はそれしかできないから、嫌なら自分が大人になった時
自分の子どもには変えてください』と言ってあった。
結局いいほど飲み食いしてもちろん勘定は私で
『先に帰る!』とほっていかれる状況に
理不尽だなっと思いつつ、あんまり腹が立たなかった。
ああ、やっと私の手を離れるんだなあって思っていた。
そんな呑みが3ヶ月に1度くらい1年くらい続き
『なんであんな態度とったのかなあ』と
遅く来た反抗期は終わりをむかえた。

その後就職し 休職し 今に至るわけだけど
やれる、やりたいと思うことだけ手伝おうという
気持ちで向き合っているのだけど
友だちとかに言わせると『優しい』のらしい。
確かに28歳になる娘にお弁当作ったり
夕食を外食にしたらお夜食買ってきてあげたりするのは
もうちょっと違うかなって思うこともあるけど
とりあえず今 彼女が頑張っているなと思うから
応援しようとしているのだけど
そのことで 文句を言われると
本当に理不尽だと思う。
あくまで私がやっていることは
私の好意でやっているのであって 
もう義務でも責任でもない。

彼女もわかっているようで
それについては文句言った後に
『こうだったから、こう思ったから』と
その時の気持ちを伝えてくれたりする。

私が理不尽だと思いつつ
なんとなく それを楽しんでいるのは
けして『母性』なんて言葉で説明出来ることではないと
思いたい。

それについては2に続く。

いいなと思ったら応援しよう!