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徳目主義への反論 徳目性格論

徳目主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳目主義(とくもくしゅぎ)とは、道徳を正義・勇気・親切といった徳目として列挙し、それらの徳目の一つ一つを教えることによって道徳性が形成されるという考え方をいう。

徳目と金言は同じようなものだと思うけどなあ。

JOH&SANTARO様

文科省22徳目の分類と取捨  【道徳教育全般へのコメント】 文科省22徳目は、内容の重複が多く、合理性も論理性も体系性も感じられないので、3つの重要ポ イントの視点(後述)から、敢えて分類し取捨してみる。 (○:主要なもの、△:許容できるもの、▲:要注意、▼:除外すべきもの;  インデントは3段階の重要度を表す) ア)主権者としての自覚に関連するもの   ○#1「自主、自律、自由と責任」     △#12「社会参画、公共の精神」 イ)#1「自主、自律・・・」と矛盾するもの、価値観の押しつけ、内心の自由への干渉       ▼#2「節度、節制」       ▼#3「向上心、個性の伸長」       ▼#4「希望と勇気、克己と強い意志」       ▼#22「よりよく生きる喜び」 ウ)「個人の尊重」と「公共の福祉」に関連するもの     △#6「思いやり、感謝」       △#7「礼儀」       ▼#8「友情、信頼」   ←内心の自由への干渉、価値観の押しつけ   ○#9「相互理解、寛容」     △#10「遵法精神、公徳心」       ▼#14「家族愛、家庭生活の充実」      ←価値観の押しつけ       ▲#15「よりよい学校生活、集団生活の充実」 ←価値観の押しつけ     △#18「国際理解、国際貢献」   ○#19「生命の尊さ」 エ)公正、公平、社会正義   ○#11「公正、公平、社会正義」 オ)道徳の範疇をも逸脱した価値観の押しつけ、内心の自由への干渉       ▼#13「勤労」       ▼#16「郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度」       ▼#17「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」       ▼#21「感動、畏敬の念」          ←宗教教育の懸念 カ)自然科学系の教科で学ぶべきもの    #5 「真理の探究、創造」    #20 「自然愛護」 ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 3つの重要ポイントとは:   I.「個人の尊重」と「公共の福祉」   II. 公正、公平、社会正義   III. 主権者としての自覚 ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 各徳目の詳細は、中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「特別の教科 道徳編」: http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/ 2018/05/07/1387018_11_4.pdf ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 以下、▼:除外すべきものを中心に補足説明: (イ)の4徳目は、#1「自主、自律、自由と責任」と矛盾する。「自主、自律」と唱えた直後に、 ああしろ、こうしろと並べ立てているのは、笑止である。 #2 「節度、節制」が重要なら、科学的データを添えて、保健体育で取り上げれば良い。ちなみに「健 康」という言葉はここで一回のみ、「運動」は全く出てこない。22徳目は不健康である。 #22 「よりよく生きる喜び」は重複であり、蛇足である。 (ウ)では、まず#8「友情、信頼」(下に引用)は#6「思いやり、感謝」と重複するし、微に入 り細に入りここまで五月蠅く指図するのかと呆れる。中学生の段階でここまでの深い友人関係は考 えにくいし、むしろ逆に、それほど友人を絞らずに幅広く接する方が望ましいのではないかと筆者 個人は思う。イジメ防止も配慮すれば尚更である。 #8 「友情、信頼」友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち,互いに励まし合い,高め合 うとともに,異性についての理解を深め,悩みや葛藤も経験しながら人間関係を深めていくこと。 #14 、#15も、#6と重複するだけでなく、家庭や学校を特別なものとして位置づける意図が感じら れる。「父母、祖父母を敬愛」、「教師や学校の人々を敬愛」と、「敬愛」の押しつけである。 片親とか祖父母と疎遠な(亡くなった)生徒はどう感じるだろうか? 親、祖父母、学校関係者を 同列にすべき理由も不明である。よく相手してくれる叔/伯父母はどうするのか? スポーツクラブ のコーチや学習塾の先生はどうするのか? 先生など学校関係者を、日頃接する時間が長いからと いって、自動的に敬愛できるかどうかは疑問である。要するに普遍性がない。 ただし#15の後半部分「様々な集団の意義や集団の中での自分の役割と責任を自覚」は許容。 (オ)の4徳目は、道徳の範疇をも逸脱した価値観の押しつけと見る。「道徳」の定義「社会生活 を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準・・・」から、いずれもはみ出していると思う。 #13 「勤労」は、教材の実例からすると、特に際だって偏った価値観を呈しており、「勤労とは、 耐えて、頑張り、やりがいを見い出すもの」と声高に唱えている。 ひょっとすると、憲法第27条「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」にかこつけている のかも知れない。しかし引退者や不労所得者が、働かないからといって憲法上の権利を失う訳では 全くなく、「勤労の義務」はたんなる精神的規定で実効はないとされる。 そもそも「勤労」という漢字には、「義務的に働き、疲れる」というニュアンスが含まれる。中立的な「仕事」という言葉を使うべきであろう。「仕事」は収入を得るためでもあるし、主には自己 実現のためである。合法的な仕事であれば、すべて社会に貢献するはずである。 #16 、#17の郷土、国を愛する態度も、いくらでも突っ込み所があり、本質や普遍性に欠ける。 「愛する態度」であって、「愛する心」でないのは面白い。恐らく、内心の自由への干渉との批判 を避けるためであろう。「態度」だけなら、日の丸を振るぐらいは猿でも破壊工作員でも出来るの で、その程度のことと解しておけば健全ではある。 「伝統と文化の尊重」は、中身を知らずしても尊重せよと言うのだろうか? 中身を知るには相当 の時間が掛かるし、その結果、好きになれないものもあるだろう。 「自分の郷土はない」と認識する人も最近は増えており、無いものは愛しようがない。津波や放射 能汚染で郷土を離れざるを得ない人には、傷口に塩を塗るようなものではないか。 「国」という言葉のイメージは、人によって様々である。国土、四季風土、風景、国民、憲法の規 定する三権、「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」の理念、「個人の尊重」が実現される社 会・・・等々。イメージによっては答えが真逆になりうるので、「国を愛する」という表現に普遍 性はない。 なお、国とは、間違っても時の政府や官僚機構を意味しないことだけは、強く念押ししたい。それ らは国民に奉仕すべきものである。 #21 「感動、畏敬の念」は、憲法第20条第3項で禁じられている宗教教育の懸念がある。八百万の 神の日本では比較的受け入れやすいかも知れないが、一神教の信者からすれば、「神」以外のもの に感動、畏敬の念を持つことは反宗教的行為にあたるかも知れない。 (カ)の2徳目は重要であるが、道徳で半端に扱うべきではない。自然科学系の教科で事実に基づ き論理的に学ぶべきであり、そうやって始めて正しく理解できる。 教材と徳目との関連づけは避けるべき とにかく徳目が無意味に多すぎる。年間約35回の授業に振り分けようと、お役人が鉛筆なめなめ水 増したのであろう。教科書で良い教材があっても、徳目との関連づけに無理のある例がたいへん多 い。教材から素直に受け取ったことと、徳目とが結びつかずに、生徒が混乱する懸念が大いにある。 授業が全く無駄になりかねないので、徳目との関連づけはなるべく避けるべきだ。 まとめ 文科省22徳目のうち、12徳目は道徳教育からは除外すべきと考える。 2徳目(#5、#20)は重要であるが、自然科学系教科できちんと取り扱うべきである。 10徳目(#2、#3、#4、#22、#8、#14、#13、#16、#17、#21)は道徳の範疇を逸脱していると 思われる。そもそも内心の自由への干渉や、根拠のない価値観の押しつけは、「個人の尊重」に背 く非道徳的な行為だと認識すべきである。

徳目の矛盾を上手にまとめてある。ありがたい。

徳目・金言の矛盾

 発言者が『そう思った・信じた』こと。
後世の人に良かれと思ったこと。

後世の人にしてみれば、自分の価値観に一致すれば『ありがたい金言』になるが、人の価値観とは各々生涯変わる事のない信念のようなものなのだ。


タイミングに関する徳目・金言

早いのが良き。 
先んずれば人を制す。遅れれば人に制せられる。
先手必勝。早い者勝ち。思い立ったが吉日。
チャンスに後ろ髪はない。早飯・早グソ芸のうち。

じっくりが良き。
急いてはことを仕損じる。残り物には福がある。
先に動いた方が負ける。拙速。果報は寝て待て。相手のことを思いやれ。謙譲。機会を待て。慎重に。カウンター。戦略を練れ。待てば海路の日和あり。周囲の人がどう思うかを考えて行動しよう。行動力のある者は、行動によって失敗する。健康のためにはご飯はゆっくり食べましょう。

どっち?状況によるんじゃないの?

距離感に関する徳目・金言

 ショートレンジ
 
握手しよう。ハグしよう。

 ロングレンジ
 君子の交わりは、淡きこと水の如し。

どっち?んなもん。相手によるよね。

お金についての徳目・金言

 貯金するな、使って経済を回せ。汚く稼いで綺麗に使え。
お金は使えば使うほど、戻ってくる。.惜しむべきは、お金ではない。時間だ。時間は命なのだ。金に執着心をもつということが、あらゆる悪の根源である。 

 収入の10%を貯金せよ。借金して明日起きるより、今夜食わずに寝よ。若い時は金が一番大事だと思っていた、歳をとってみるとその通りだった。

どっち・・でも無いよね。石油王ゲッテイが、孫の誘拐の身代金を払わなかったと言って子供たちと縁が切れたけど。それは彼が孫よりも金を選んだだけで間違っていたとは言い切れないのでは?

健康に関する徳目・金言

予防は治療にまさる。健康は実に貴重なものである。これこそ人がその追求のために、単に時間のみならず、汗や労力や財宝をも、否、生命さえも捧げるに価する唯一のものである。


滅却すれば日もまた涼し。何を食い、何を飲まんと生命のことを思い煩い、何を着んと体のことを思い煩うな。生命は糧にまさり、体は衣に勝るならずや。病人というものは、正常な人よりも己れの魂により近く迫るものだ。

健康が大事なんか?そうでは無いんか?


『こういうふうにすると、うまく行くよ。』てなアドバイスのようなものかな。

 徳目とは、アドバイスが如し、アドバイスって人によって違うし((言う人によっても聞くひとによっても状況によっても)、プロ野球のコーチがバラバラなことを言うがごとく徳目とはおよそ役に立たないものだ。

 集団生活(為政者側や学校側の都合)に従順にさせるためのものでもあるなあ。

要するに、生来の価値観をさも経験によって生まれた法則などと勘違いしているだけなんだよな。
 

 ベンジャミンフランクリンと13の徳目
村山公認会計士様お借りします。


 1.節制 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。
 2.沈黙 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。
 3.規律 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。
 4.決断 なすべきことはやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。
 5.節約 他人や自分に役立つことのみにお金を使うこと。すなわち、無駄遣いはしないこと。
 6.勤勉 時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。
 7.誠実 騙して人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。
 8.正義 不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。
 9.中庸 何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け、激怒するに値すると思ってもがまんしたほうがよいときはがまんすること。
10.清潔 身体、衣服、住居を不潔にしないこと。
11.冷静 つまらぬこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。
12.純潔 性の営みは、健康のためか、子供をつくるためのみにすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用を失ったりしないこと。
13.謙譲 イエスとソクラテスを見習うこと。


ツッコミどころは満載だ。こういうものの問題点は、言葉の意味だ。仮にフランクリンが日本人だったとしても・・

沈黙と決断に。誠実と冷静に。そのほかにも矛盾がある。またセックスは相手あってのもの、この場合相手とは女だから求めに従って喜ばせねばならないし。

その前に、これら徳目に意味はあるのか?さらに言えば、これらを備えることがフランクリンの幸せなのか?単なる拘束による快感ではないか?コア=コードのよれば『海』の人がやりたがるかも知れない。

ただし、本人は『やってて良かった。』とは言ってる。

ハッピーハックにおけるコア=コードと徳目的価値観

空 挨拶
山 信頼
花 明るく
雨 忍耐
火 行動
風 家族
陽 素直
川 努力
月 知略
海 尊敬
星 カッコ良く
虹 礼儀

例えば、知略の月からは、忍耐の雨はダサい。行動の火からは虹の礼儀は邪魔だ。山の信頼は対等の関係、尊敬の海にはそれはあり得ない。

 つまり、それぞれの個人が全ての徳目を実践できるわけでは無いのだ。
 強く言いたいのは、それを自他に課したら心身が壊れるということだ。

 だから、母親や学校の先生が自分の好きな徳目を子供に押し付けてはいけない。

 徳目とは全ての人がそれを守るべき黄金ルール・先人が発見したもののように思われている。だがそれは間違っている。コア=コードに従った自分の価値観や信念に殉じてやるのがよろしい。

但し、意の人は行動力によって失敗し・知の人は思考力によって失敗し・情の人は感情によって失敗もする。だが、それで良いのだ。


最後まで、お読みくださりありがとうございました。

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