医療・福祉そして芸術

以前から薄々思っていたのだけれど、医療や福祉と芸術は横並びのラインに並ぶものなんじゃないだろうかと、最近、思っている。

芸術ってひとくちに言ってもいろいろあるけど、私が関わっている演劇に関していうと、資本が大きなとこ以外は、いや、意外に資本が大きいとこもかな? 基本的にコストが高くて利益が出にくい構造なのである。また量産が難しい。原価が高くて利益が小さい。商売になりにくい。そういう産業なんである。

だからといって、演劇を上演しないのか?と言ったらNOで、演劇を上演するということが、どんなに経済的に効率が悪かろうと、それはやらなきゃならない基本のきのような気がしている。

世の中に必要で、貧乏人も裕福な人も医療や福祉サービスをうけることができるように整備されてるのが社会保険制度。

芸術も同じことがいえると思う。誰でも芸術を享受できる世の中は成熟した世の中だ。世の中が豊かでないと実現できない。だからこそ芸術に対して税金が投入されるんだと思うんだけど。

日本は、ちょっと前まで貧しい国だったのだ。芸術は贅沢品だったし、芸術をやってる人は遊び人みたいに見られていた時代もあったと思う。

まあ、今だってあんまり変わりないかな(笑)。

本当は贅沢品ではなく必需品なのに。
芸術やってる人は、本当は医療や福祉に従事する人たちと基本的に位置付けは変わらないのに。
形は違うけど、芸術を通して人を救ってるんだと私は思うんだけどなあ、、、。

芸術って、歌ったり踊ったり、テレビやラジオや映画やマンガやアニメとかも含むと私は思っていて、そういうものが世の中から消えたら、それは人間が人間でなくなるような気がしている。

だから、どうしたいとか、どうしてほしいとか、そんなことを更々言おうとは思わないけど、、、私は私のやり方で進もうと思う。

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