Heaven 's kitchen

Heaven's kitchen 

中学生のころ、このうたの歌詞を友だちのノートに落書きしたら、「くさすぎ」と言われてとても恥ずかしくなったことをいつまでもいつまでも覚えてる。


「かなこ、取り皿は?」

いつものようなごはん時、いつもうなずくだけのひと言、いつもと変わらないように見えたその瞬間に、曇りが晴れるように透き通るような輪郭ができた。

どれだけのひとがこの名を呼んだのだろう。ずっと、たくさんのひとがこの名前を呼びかけてくれていたことを、いま、とてもうれしく思う。

そのひとの声でわたしの名前が響くとき、そのひとの目に映りそのひとの世界に、いる。

あたりまえのように自然に受け入れるとき、わたしの目にもそのひとを映そう。信頼を。

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