掬う

すきときらいはいったいどこから。湧いてくるのはいったいどこから。すきに理由はないのならきらいに理由はない。理由ではないなにかがうち寄せる。
もしかしたら切り離せない同じ場所。

じぶんをカヤの外に置いて目を逸らして逸らして逸らしていたら、もとを見失うだけだった。

沈んだ底から惹き寄せたら、それは掬って見つめられるのを待っている、見つめられたら解けていける。

じぶんの想いを掬えば救うほど、まぼろしは解ける。    

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