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【考察編】「ととのう」を考える〜サウナの特異性とは?〜

1.「ととのう」とは?

サウナブームの昨今、「サウナ行きてぇ~」という陽キャの悲鳴とともに「ととのう」という言葉をよく耳にしないでしょうか?

この「ととのう」とは温泉でも岩盤浴でも体験することのできない、サウナ特有の事象になります。

「サウナ→水風呂→外気浴」を順序どおり適切な時間遂行することで体が遷移する「至高の状態」を形容する言葉が「ととのう」になります。

2.「ととのう」を理解する

先述の通り、「ととのう」とはサウナ特有の発生事象になります。

ついては、サウナ特有の高温環境がもたらす事象であることには間違いありません。

サウナの高温環境は80℃〜100℃にも達し、この環境下ではヒトの体は身の危険を察知し、戦闘モード(交感神経 優位)の状態になります。

その後、水風船→外気浴を通し体を一気にリラックスモード(副交感神経 優位)へ遷移させ、その非日常的な「交感神経→副交換神経」のギャップによって得られる恩恵が「ととのう」であると考えられています。

ちなみに、サウナー必見の大人気著書「医者が教えるサウナの教科書」(著者:加藤容崇 先生)では、「ととのう」を下記のように定義しています。

「ととのい」とは、血中には、興奮状態の時に出るアドレナリンが残っているのに、自律神経はリラックス状態の副交感神経優位になっている稀有な状態。

以上が「ととのう」の概要の説明になります。
ただし、上記はあくまで概要。

ここからが本題です。

3.「ととのう」からサウナの特異性を考える

「ととのう」とはサウナ特有の発生事象とお伝えしましたが、その発生要因が「交感神経→副交感神経へ遷移する為」だけではどうにも腑に落ちない。ですよね??

なぜなら、単純な「交感神経→副交感神経への遷移」のみが要因であれば、サウナ以外にも「ととのう」を発症するケースはあるはず。

例えばこんなケース。

【例①】交感神経→副交感神経に遷移するケース

しかし、上記【例①】のようなケースでは「ととのう」は発症しないんです。なぜか、、?

※ここからはあくまで僕個人の考察になります。
※異論反論オブジェクションあればなんなりとご意見ください。喜びます。

ちょっと休憩

「ととのう」がサウナでのみ発症する理由。それは、
交感神経→副交感神経への遷移が外部環境により強制的に実行され、不自然な早さでPeak To Peakで遷移するためではないかと考えています。

つまり、非日常的な外部環境がヒトの身体状態(血圧、体温、心拍数など)を変化させ、この身体状態の変化に伴って相応な神経状態(交感神経 or 副交感神経)へ強制的に遷移する【イメージ図①,②】。

これに対し、【例①】のような一般的なケースでは、外部環境に対する自身の考えが神経のあるべき状態(交感神経 or 副交感神経)を選択し、その後身体状態が変化する。
あくまで自発的に神経状態を選択
するため、自然単調な遷移【イメージ図③】になるのではないかと考えています。

【イメージ図①】サウナと一般事例の、交感神経→副交感神経への遷移比較

この「強制遷移」が先述の大人気著書に記載の通り、戦闘モード時のみに分泌されるアドレナリン等のホルモンを、リラックスモード時に享受できてしまう「ととのう」の根本要因であり、サウナの特異性なのではないかと僕は考えています。 

皆さんはどうお考えでしょうか?
なにかご意見あればコメントくださると嬉しいです。

今回はここまでとします!
詳細なデータを持って、バンッとエビデンスを提示できたらよかったのですが、、今回は考察のみのお披露目になります。

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