映画館で映画が見られないので、ミ〇クボーイ風に映画を紹介してみた①「デビルマン」編
「どうもーシネマボーイですー」
「ありがとうございますー」
「ありがとうございますー」
「いまお客様より、TOHOシネマズのチケットの半券をいただきましたー」
「ありがとうございますー」
「こんなんなんぼあってもいいですからねー」
「あのな、うちのおかんが好きな映画があるらしいんやけど、その名前が思い出されへん言うねんな」
「好きな映画の名前忘れるとか、どうなってんねんそれ。おかんの好きな映画なんか、となりのトトロか天空の城ラピュタぐらいやろそんなもん」
「それがちゃうらしいねんな。いろいろ聞くけど全然わからへんねん」
「ほな俺がね、おかんの好きな映画一緒に考えたるさかい、どんな特徴言うてたかっての教えてみてよ」
「おかんが言うにはな、実写映画でな、アマゾンのレビューで☆ひとつをつける人が続出している映画らしいねん」
「それデビルマンやがな。そんなんデビルマンしかあらへんがな」
「それがわからへんねん」
「なにがわからへんねんな。アマゾンのレビューでカスタマーが☆ひとつつける言うたらやっすいパチモンのスマートウォッチかデビルマンくらいのもんやないかいな。なにがわからへんねん」
「それがおかんが言うには、原作に忠実なので、原作が好きな人は手放しで楽しめる映画らしいねん」
「ほなデビルマン違うかー…デビルマンが原作に忠実な部分なんていっこもないからね。デビルマンが原作といっしょなんは、主人公の名前が不動明いうとこくらいやからねえ」
「でもおかんが言うには、登場人物の切られた指が元通りにくっつくらしいねん」
「そりゃデビルマンやないかい!デビルマンは登場人物の指が切られても、簡単にくっついてるからね!あんなに簡単に指がくっつくのは漫画のブラックジャックか実写版デビルマンくらいやと俺は思うとるのよ」
「いや俺もデビルマンかな思うたんやけどな、おかんが言うには、大相撲の元大関や演歌歌手がめちゃくちゃ重要な役で出てくるらしいねん」
「ほなデビルマン違うかー…デビルマンは確かに元大関の小錦や小林幸子が出てるけど、なんでそこで出てくねんいうタイミングで出てくるからね。あれはカメオ出演っていうレベルをはるかに超えてるからね。しかも全くストーリーには関係ないときている。わからへんなあ、もっと特徴ないの」
「おかんが言うには、染谷将太が子役で出てるねんけど、めっちゃ演技がうまいらしいねん」
「…それはデビルマンや!デビルマンの唯一の見どころは染谷将太君の演技やからね。あの演技はまさに掃きだめに鶴といった感じで、最後まで重要な役をこなすんよ。まああの映画に、重要な役というのがあったならばの話だけれども。それはデビルマンで決まりや」
「いやそれがわからへんねん」
「なにがわからへんのよ、デビルマンしかないがな」
「おかんが言うには、主人公の台詞にめっちゃ感情移入できるらしいねん」
「…ほなデビルマンやないやないかい!デビルマンの主人公の台詞なんて全部棒読みやからね!主人公がデビルマンになってしまったときの、『あ゛ーおれーデビルマンになっちまったよー』って台詞は、一部の人にとってはトラウマになってるらしいからね!」
「そうなんや」
「そやで!あの、意味のあるようでない『あ゛ー』って叫び声は、一部の映画ファンの間では『悪魔のあ゛ー』って呼ばれてるらしいからね!それはデビルマンではない!」
「おかんが言うには出演者の中には自分がその映画に出ていたことを抹殺しているモデルさんがおるらしいねん」
「…デビルマンやないかい!デビルマンの妖鳥シレーヌ役のモデルさんがホームページに載せてる出演映画の一覧から、デビルマンカットされてるからね!なんでもそのモデルさんの前でデビルマンの話をすると、ものすごい形相でにらまれて共演NGになるから、誰もその話がでけへんらしいねん。それはデビルマンや!」
「いやでも、おかんが言うには、その映画はデビルマンやないらしいねん」
「ほなデビルマンちゃうやないかい!おかんがデビルマンやないいうんやったらそれは間違いなくデビルマンやないやないか。いったいきみは俺が冨永愛について熱く語っていたとき、どんな気持ちでそれを聞いてたんや」
「冨永…愛?」
「…口が滑ってしもたやないか!ほんまにどないなっとるねん!」
「おとんが言うには」
「おとん」
「その映画はゲド戦記らしいねん」
「絶対ちゃうわ。もうええわ」
このゴールデンウィークにぜひデビルマンを。
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