生成AI問題に対する鳴き声「にゃ~ん」
おことわり:昨今言われるAIがAIでないことは百も承知です。
午前三時半。眠れなくなる思考が今日は生成AIについてのものだったので、それについて書く。日記。人もすなる日記といふものを、なめくじもしてみむとて、するなり。にゃ~んと鳴くなめくじの完成。
一昨年の秋にnoteで書いたことがそのままXで起きている。一時期Xで騒がれた、絵描きが持つ特権意識とやらについても、全部一昨年書いた。それに気づいて先日、全部非公開にした。もう誰にも見せるつもりはない。人間に学習されるのが嫌だ。人の発言を全部曲解して勝手に作り替える奴らに与えていい論じゃない。これからそんなものは隠しつつ書く。(だけどどうしてもこれだけは言いたい。我慢できない。問題の大部分を形作っているのは、創作者の欺瞞と、創作者自身の心に対する呆れ果てるほどの無知だ)
推進派も反対派もそれぞれ弾は出尽くしたようだ。日本企業が画像と人の声に関わるAIについて何らかの発表をしたときに行われる主張が両方固まってきた。そして双方、「どうしてこれだけ"正しいこと"を叫び続けているのに相手方は理解しないのか」といった感じである。(そんなとき疑うべきは相手の脳味噌ではない)
殊に反対派、もはや論理展開が陰謀論者のそれに近づき始めて久しい。学習対策として流布する様々な行動は、総じて頭にアルミホイルを巻くのと大差ない。AIを嫌いつつ、興味はないので情報の真偽を判断できないのだろう。
残念ながらXで何を言おうと全て無駄だ。完全に無力だ。法律もほぼ意味を成さない。AIは核分裂とともに利用法次第で幸福も不幸も生む技術とされる。囚人のジレンマに則って開発が進むだろうことも、核軍拡と一致している。
核兵器なんてない方がいい。ただし、自国だけが持っていた方がもっといい。そう考えて、核兵器を持ちつつ核軍縮を呼びかける形が、核保有国の間でスタンダードになってしまった。
AIで人の創作物の模倣ができる。あらゆる証拠を捏造できる。そうはならない方がいい。ただし、出し抜いて開発したときの儲けの勝ち筋があまりにもはっきり見えている。そう考えて、初めから形骸化した協定を作るだろう(もう作ったような気もする)。馬鹿正直に法規制したとしたら、問題のあるモデルが他国の手で増え続けるどころか、国単位で稼ぎの柱をごっそり落とすことになる(この部分は核軍拡の方にミラーリングすると殺されるらしい)。
(日本はビットコインのときに学んだんじゃなかったのかよ、という気持ちで胸が苦しい)
そんな中で、あれだけ忌み嫌っていたキャンセルカルチャーをオタクが自ら振りかざし、せっかく生成AIの活用の落とし所を探ってきた日本企業のサービスをことごとくキャンセルしている。その後に残るのは彼らが最も忌む形でリリースされる、海外製の拡散モデルばかりとなってしまった(ただし彼らの多くは日本語しか読めないので、たとえば英語でリリースされたものはX上ではめっきり話題に上がらない)。
三人寄れば烏合の衆。それらに枝を持たせれば互いの目を突き合うこと請け合いだろう。勝手に弱っていくのを虎が見ていることにも気づかない。
無力と知っていれば、Xでああも感情的に紋切り型の罵詈雑言を並べ立てたりはしない。どちらかの味方をすることはかなり昔にやめた。僕は推進派でも反対派でもなく、ただの"止まらないよ派"であることを定期的に表明しつつ、リリースされたモデルやサービスに飛びついてひとしきり遊んでは飽きる日々を、少なくとも向こう数年は繰り返すと思う。(仮想現実でお燐ちゃんの姿をしたガイノイドと暮らせるようになるまでわしは何においても満足しやんのや… 死なれやんのや…!)
今のところその生成AIたちは僕の創作には使えない。今のモデルではまだ僕の嗜好を表現できない。どんなに拙いものでも自分で作った方が納得がいく。(創作で最も重要なのは納得である。または諦めとも謂う)
創作に使えない理由がもう一つある。NovelAIのモデルがTorrentでリークされたとき、いち早く落として使ってみた。それで生成した絵を、まだ誰もAI製の絵に慣れていない旧Twitterに投下したところ、それまで絵に関して一切の投稿をしていなかったにもかかわらず500いいねくらいついてしまった。気味が悪くなってそれっきり公開アカウントでは投稿をしないと決めた。絵の破綻について誰も気に留めずほとんど反射的に拡散している。絵とはSNSでこうも無批判に急速に消費されるものなのか。そう思った。Xでの僕の論調に耐えられず最近僕をブロックした元相互フォローの絵描きは、当時同じことを思ったようだ。
Postscript
生成AIの話をnoteでするときはこいしちゃんの絵をトップ画に設定するというのが恒例でしたが、SDXL以降版権キャラの生成が面倒になったのでやめます。
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