麻雀の打点効率(初心者編)

「真っすぐ聴牌に向かいリーチせよ」
最初にそんな風に麻雀を習った人は多いかもしれない。
間違いとは言わないが強い人は手を作ったりするしそれだけでは勝つために不十分であることをいずれ感じると思う。
では何を目指すのが良いのか。点数計算の概念から少し見てみよう。

点数計算から見る効率

下記は子の時の得点表である。50符以降が無いし七対子は無視しているが今回はあんまり関係ないので破り捨てておきました。

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得点は基本的に飜数が1つ上がると2倍になる。符は20→30の時1.5倍、30→40の時1.3倍になる。そして8000点(満貫)で頭打ちになる。以降は別計算だ。
よって赤字の4飜30符7700(7900)が点数上昇効率的に最も効率が良いことが分かるかと思う。リーチ+(面前)自摸+2飜で7900点が達成できるがロンの時は3飜40符の5200点になる。
古の「2飜作ってリーチせよ」はこれが根拠である。

だがこう考えた人はいないだろうか。「裏ドラ乗ったらもったいなくね?」
もし裏がのるなら黄色部分を目指す「1飜作ってリーチでいいじゃん」になる。正直こっちが現代流に近い考え方である。

リーチは1飜なのだが裏ドラ(偶に1発)のせいで実質的に1飜を超える打点上昇効果を持っている。これを生かして期待値を最大化しようとするとどっちが良いかと考えているとその中間が良さそうという発想がでてくる。
そう、あの有名な「平和+1飜でリーチする」というやつだ。平和という役は打点において実質1飜未満の役である。通常面前では自摸は30符でロンは40符なのに平和だけ自摸は20符でロンは30符なのだ。よって1飜と2飜の中間が平和+1飜なのである。
平和+1飜からリーチを打つのが最も効率的であり上下に1飜と2飜があると考えてその辺りを目指すと良いかと思う。

実戦での考え方

先制なら平和のみでもなんなら役もドラも無くてもリーチした方が大体いいのでリーチ判断の話ではない。配牌をもらった時その辺を考えて方針を決めようという話である。ドラが1枚あるからリーチを目指そうとか何も無いからもうホンイツにするわとかそういうふわっとした感じで十分と思う。勿論手の速度、真っすぐ進めた時と役に向かった時の速度差、点数状況、相手の速度等考慮すべきことはいっぱいあるが打点の効率という1つの観点から何か参考にして頂ければと思う。

統計的アプローチにみる手作り

ここまでいくと初心者の域を超えてしまうのだが、というか初級者も超えて中級クラスの話になるが少しだけその先のことを。
シミュレーターや天鳳などのネット麻雀での統計データからこの位の手だとどのくらいの期待値(局収支)になるかというデータがある。ダマにした時とリーチした時に分類したものもある。さらに手牌自体の期待値もシミュレーターを使って定量的なデーターがある。
勿論全てのデータが数学的正解を示すということではない(そもそも統計的手法自体がGTO戦略的に正解を見つける手法ではない)がこのようなデータからどの程度打点を作っていくべきかを探ってみるのも面白いと思う。

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