霧島岬

Twitterで麻雀について呟いていたが記事っぽいものも書いてみたくなった。

霧島岬

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最近の記事

手組みの豆4

今回は受けの重複について 手組みの基本に重複を避ける事があるが今回はそのお話 例1、孤立重複 図1は1向聴でここから何を切るのが良いだろうか? 打牌候補は4p、7p、4s辺りだが受け入れ枚数的に打4por打7pが最大になる。 「4pが塔子になる受け入れ」と「7pが塔子になる受け入れ」に重複があるからだ。 1向聴とできる塔子の強さから打4pが良さそうである。 例2、複合形孤立重複 では次の図2である。 2m、2p、8pの孤立牌比較なので重複は無いように見える。 だが2

    • 第2期Σリーグを終えて

      語るほどの事ではないのだけど今書かないと永遠に書く時を逸するので稚拙ながら心情を吐露することにしました。 で、第2期Σリーグの感想ですが、 楽しかったです。 そりゃ麻雀は楽しいんですがそうではなく、チームの勝利に一喜一憂して皆でおしゃべりするのが楽しかったのです。 私は満足しました。 第2期Σリーグチーム縁の一員になれてよかった。 成績は9戦で0トップ、-226.4ポイントでチームの負債の半分以上が自分の責です。 悔しい気持ちはあります。 勝ちたかったとも思います。 後悔

      • 手組の豆3

        手組について第3弾です。 今回は孤立牌について。 主に孤立牌→塔子になるときのことを考えてみる。 図1はくっ付きの1向聴である。 孤立牌は 3~7>2、8>1、9>字牌 の順に受け入れが増える(左ほど多い)。 よって図1では 7m>8p>9sの順になり 打9sが良さそうである。 図1は1向聴であったが麻雀の手組は基本的に 孤立牌→塔子→面子 と進行させていくため2向聴以下でも原理は同じだ。 両面が嵌張や辺張より強いのは 塔子→面子 にしやすいから強い。 同様に孤立牌の強

        • 手組の豆2

          手組について第2弾です。 今回は塔子比較と複合形について。 ちなみに「456」みたいにもう完成したものを「面子」(めんつ) 「46」みたいに後1個来ると面子になるものを「塔子」(たーつ) 「3」みたいなポツンと1個あるものを「孤立牌」(こりつはい) と呼んでいます。 図1は何を切るだろう。 普通は1mを切るかなと思う。 これは塔子の強さが、 両面>嵌張≧辺張 であることに起因している。 嵌張(カンチャン)の方が辺張(ペンチャン)より強いとされるのは辺張には両面変化が無い

          手組の豆

          麻雀の手組に関する豆知識を書いてみる感じ。 今回はフォロー牌について。 図1はフォロー牌の比較だ。 牌理的正解は多分3mなのだがこれは両面より嵌張にフォローを入れた方が良いと語られると思う。ただ本質は、 弱い塔子のフォローは価値が高まり、強い塔子のフォローは価値が下がる というのが根元の考えにある。 これを知ってると、 図2は三面張の方が両面より強いから強い方を固定する打6mが良いのだなと考えることができると思う。 では、 図3はどうだろう。 現在では5ブロック

          手組の豆

          下手な相手に愚形リーチのみを打っていいのか?

          最初に言っておくがこれは麻雀の話である。 変なお題だがまずそもそも愚形リーチのみって打っていいのかという話は身も蓋もないことを言ってしまうと場合によるという私があまり使いたくない言葉になってしまう。 よってここではこう言い換えようと思う。 「上手な相手に打つ時は正しい判断になる愚形リーチのみを相手が下手な場合はリーチを打たないという戦略は得なのか?」 と考えてみよう。 最初に私が考える結論を言うと「得にならない」である。 もっと言うと瞬間的にそうなる事象は存在するが総合的に

          下手な相手に愚形リーチのみを打っていいのか?

          何切る問題を作る

          唐突に思い立ったので麻雀何切る問題ってどう作るのかという話をしてみたい。 と言っても私は何切るを作る専門家ではないのでこの辺の主張は結構適当ではある。私の作り方って感じだろうか。 1、主張を決める 主張って何という話だが具体例で説明しよう。 「チーできるよりポンできる方が良い」 これを主張にしよう。 すると下図1のようなものが頭に浮かぶはずだ。 さて主張的には打2pなのだがこれ打5sにすると平和がつく。 つまり一長一短になってしまう。 では次である。 2、主張に誘導す

          何切る問題を作る

          両面フォロー+くっ付き形全集

          両面フォロー形とはここでは556のような形を指す。 またくっ付き形とは塔子を作る前段階の形で、 両面フォロー+くっ付き形はこれらの複合であり例えば図1のような形である。 今回はこの部分に着目し、 両面フォロー部分を外系「778」と内系「677」の2種、 くっ付き部分2つを「孤立牌」「亜両面」「中膨れ」「連続形」の4種から2つ選択する計10種、 合わせて20種についてそれぞれ検討してみたいと思う。 また良型を待ち6枚以上(亜両面相当以上)とし、 上良型を待ち11枚以上(通常三

          両面フォロー+くっ付き形全集

          5ブロックと6ブロック(初心者編)

          麻雀には5ブロック理論なるものがあるらしい。 私は長らく我流で麻雀を学んできたので最初に聞いたときは「何を当たり前のこと言ってんだ?」と思ったのを覚えている。4面子1雀頭を作るんだから5ブロックなのは当たり前だろってなわけである。 だがこの理論は「5ブロックにしましょう」という安直な発想よりはもう少し考えなければいけない話だ。 私なりにどうして5ブロックに構えることが手組の上で優位になるのかそのメカニズムの簡単な部分を話してみようと思う。 図1は典型的な5ブロックにした方が

          5ブロックと6ブロック(初心者編)

          麻雀の打点効率(初級者編)

          ちょっと見かけたもので少し考えて説明できそうだったので書いてみる。 待ち牌の数と打点の選択の話になる。 短めなのでおやつ感覚で読んで頂ければいいかなぁと思う。 A:待ち牌8枚の1000点 B:待ち牌4枚の2000点 C:待ち牌8枚の5000点 D:待ち牌4枚の10000点 よく言われているが待ち牌が2倍になったからといって和了率は2倍にならない。なのでAの和了率が60%でもBの和了率は30%にはならないのだ。 今回適当に AとCは和了率50% BとDは和了率35% と仮定し

          麻雀の打点効率(初級者編)

          読みと迷彩(上級者編)

          麻雀には迷彩とか読みといわれるものがある。 色んな語られ方をするのだがここでは、 「相手の読みを外すまたは逆手に取ることを目的に自己完結的最大効率未満の打牌選択を意図的に行い河に工夫を施す行為」を迷彩とする。 さらに読みというのも本来定義の広い言葉だが今回は 「捨て牌から相手が自己完結的最大効率の牌理で打牌選択をした場合に読み取れる情報を用いて打牌選択をする行為」を読みとしてみる。 迷彩の臨界点迷彩は読みを全く行わない相手に対しては行う必要がない、というかやると損になる

          読みと迷彩(上級者編)

          麻雀の押し引き(初心者編)

          押し引きとはしばしば麻雀において最も重要であるとされる。 これは選択に対する結果の振れ幅が大きいというのが一つあると思う。60%と40%の勝率の人が戦っているとするとその分野における報酬が10と100ではまったく話が違う。テストでいうと配点が大きい分野という意味だ。 ただもう一つ思い当たる節がある。 麻雀は基本的で簡単な技術ほど重要度が高い傾向にある。難しくて高度な技術が勝敗を分けるのは基本的なことができているめっちゃ強い人同士が長期に戦った時極僅かな差として現れるくらいだ

          麻雀の押し引き(初心者編)

          待ちの強さ

          リーチをする、副露をする、ダマテンにする。 どれでも聴牌をしないと麻雀は和了することはない。 そして聴牌には「待ち」がある。当たり前である。 では良い待ちとは何か?悪い待ちとは何か? 少し考えてみよう。 待ちの強さの判断基準自分が聴牌したときその待ちをどう評価するか。 1、自分視点、自分の手牌の待ちの数 2、相手視点、自分の捨て牌から見た安全度 3、相手視点、相手の手牌の必要度 厳密には難しいがザックリ上記3要素で大体説明できるんじゃないかと思う。 それぞれ見ていこう。

          待ちの強さ

          場況判断

          麻雀では場況が良いとか悪いという言葉を耳にする。 しかし手組においてこれってどう活かせばいいのだろうか? 平面判断と場況判断が割れたらどっちを採用するのか? そもそも場況って何なのか? 少し考えてみよう。 序盤に捨てられた「1」に対する評価概念的な話より具体的な話をしてみよう。 上記の画像は筆者の実戦譜である。 ここから何を捨てるだろうか?少し考えてみてほしい。 平面的にも色々ありそうだがまあ普通に手を見れば1p2pを切る人が多いだろうか? では場を見てみる。この時通常よ

          場況判断

          麻雀における正解

          麻雀には正解がある。 偶に耳にする理由が説明できるならどの選択をしても正解というのははっきり言ってしまえば噓である。 だがこの言葉はただの出鱈目ではなく分かりやすくするために隠された真意があると思う。つまり本当は 「理由が説明された選択はその選択が間違いであると証明されない限り正解の候補の1つとして除外できない。」 これが正しい説明と言えるのではないだろうか。 では麻雀における正解とは何だろうか?少し考えてみよう。 GTO戦略私が思うに麻雀の正解は2種類ある。 そのうちの一

          麻雀における正解

          麻雀の打点効率(初心者編)

          「真っすぐ聴牌に向かいリーチせよ」 最初にそんな風に麻雀を習った人は多いかもしれない。 間違いとは言わないが強い人は手を作ったりするしそれだけでは勝つために不十分であることをいずれ感じると思う。 では何を目指すのが良いのか。点数計算の概念から少し見てみよう。 点数計算から見る効率下記は子の時の得点表である。50符以降が無いし七対子は無視しているが今回はあんまり関係ないので破り捨てておきました。 得点は基本的に飜数が1つ上がると2倍になる。符は20→30の時1.5倍、30→

          麻雀の打点効率(初心者編)