ネット社会のない時代ー孤独
私の心は孤独だった。
現代のように誰でも
スマホやパソコンが手に入らなかった時代
ネット社会ではなかった頃の話。今から書くことは、まるで信じられない内容だから。
今の世の中って、
自分の病気を調べられたり、似たような症状の
人を見つけられたり、情報収集できるおかげで
安心できたり、治療法が分かったりする。
SNSをしていれば、同じような気持ちの人たちと
簡単に繋がれる。
いいねとか押せたり、コメントまで書いたり
メッセージのやりとりが可能だ。
私が、辛かった、苦しかった時の記憶…
ずっと孤独だった。
宇宙の最果てにいるような、無意味な時間が
いくつも通り過ぎてゆく。
楽しみにしてることもなくて、
入院生活は、ただ治療の為だけに過ぎていく。
今は、色んな事が、分かる時代で
逆にしんどいかもしれないけど。
しんどい事を吐き出せる場所、
私も必要としていた。
共感し合えるなら、たとえ顔の見えない相手であっても、声が聞けなくても、文字だけでも役に立つ。
病気になった人は、ネットは神かも。
呟けば必ず誰かが、拾ってくれるから。
あの頃の孤独は、言葉では表現が難しい。
過去の私が暗いのは、今の私にも影響している。
闘病生活を書けるだけでも、有り難いと
思ったほうがいいと思う。