想いを形に:Rainbow Tasteのロゴ誕生秘話【前編】
こんにちは!
(株)Rainbow Tasteの広報担当makioです。
突然ですが、みなさまは弊社のロゴをご存じでしょうか。
「調味料の作り手とユーザーをつなぐ架け橋になる」をビジョンに掲げている弊社を象徴するロゴは、シンプルでありながらも強く印象に残るよう、ただのデザインを超えた深いストーリーが秘められています。
今回は、弊社のロゴがどのように誕生し、ビジョンを表現しているのか。
弊社代表のてりーさんとロゴをデザインしたリエすけさんに、ロゴ制作の裏側にある想いやプロセスについてお話を伺いました。
【前編】【後編】の二部作でお届けいたしますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
ロゴ制作に至るまでの経緯
ーーまず最初に、今回リエすけさんにロゴ制作をお願いしようと思った経緯を教えてください。
てりーさん(以下、て):元々事業会社で財務やコーポレート周りを担当されていたというリエすけさんのバックボーンにすごく惹かれました。
バックオフィスから経営を支える経験をされていたからこそ、私が実現したいことや会社の未来を見据えて制作してもらえそうだなと思ったのと、イラストだったりロゴの実績を事前に拝見させていただいた際に、リエすけさんだったら任せられるという信頼感が生まれました。
なによりも、リエすけさんご自身のあたたかい人柄や、これまでのご経歴でも周りの方と協力して案件を進めていらっしゃる姿を見ていたので、細かいところまで丁寧に配慮してやってくださるかなと思ったんです。
リエすけさん(以下、リ):嬉しいです。ありがとうございます。
ーーご依頼いただいた時はどんなお気持ちでしたか?
リ:ロゴの依頼を受けた時期は、単発のお仕事としてイラストで似顔絵を描くような副業をしつつ、ちょうどロゴ制作に興味を持ち始めていた時期でした。
その時も自身が所属しているコミュニティのロゴなどは作ったりしていたのですが、実際にお仕事としてロゴを依頼いただいたのが初めてだったので、すごく嬉しいなと思う反面、できるかなという不安がありました。
でも、調味料には元々興味があって純粋に楽しそうだなって思ったのと、てりーさんとお話させていただいたら本当に優しくてあたたかい方だったので、ぜひやりたいなと思い、取り組んでみることにしました。
ロゴ制作のプロセス
ーー2人のお人柄やイメージしていたものがマッチしたことがすごく伝わってきます。ロゴ制作において、てりーさんはロゴのイメージや企業の理念、ビジョンをどのようにリエすけさんにお伝えしたんでしょうか。
て:お互いのイメージに齟齬がないよう、ロゴ制作の役に立ちそうな情報はできる限り全部お伝えしようと思っていたので、最初は事業内容や社名の由来、義憤や信念、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)など、細かく記載したディレクションシートを共有させていただきました。
※弊社のMVVについてはこちらの記事をご覧ください
それから、ロゴのカラーやテイストなど、単語のイメージを羅列したものや、
など、大切にしたいワードをまるっとお送りしました。
ーーデザインやロゴに込めたメッセージや期待はそこでお伝えしたんですね。
て:そうですね。持ってるものをすべて伝えた上で、 どういうものが出てくるのか、どんな化学反応が起こるのかすごく楽しみでしたね。
どちらかというと、デザイン面でのリクエストというより、このワードを大切にして作ってみてほしいっていう側面が強かった気がします。
ーーそこからリエすけさんはアイデアを捻り出した感じでしょうか。
リ:本当に細かい内容で書かれていたので、イメージがしやすかったですね。まずはいただいたキーワードをもとに検索するところから始めました。
現在のロゴに決定するまでの過程
ーー第一案の3パターンのうち、2つはスプーンをモチーフにしたロゴなんですね。
て:この2案(素案2.3)をボツにするのが本当につらかったです・・・。
リ:「ひとさじ」というキーワードがあったりしたので、 調味料をスプーンですくうっていうイメージを加えたり、「架橋」というキーワードをもとに「橋」のイメージを加えたりしました。
ーーロゴのカラーについても伺えますか?
て:これからローンチ予定の調味料ブランド「里SEASONing」が「四季」をテーマにしたブランドになる予定なんですけど、四季って変わっていく(=変化する)じゃないですか。でもその中でも「変わらないもの」というものを対比でずっと表現したくて・・・。
「千歳緑」というのが、千年後も変わらない緑という意味合いがあって、どうしてもコーポレートカラーにしたかったので、緑だけはこのカラーに変更してほしいとお伝えし、調整していただきました。
ーー千年変わらない…素敵ですね。
て:企業の理念みたいなとこにも通ずるかなと思っていたので、それをうまく調和する感じで、ロゴに取り入れていただけて嬉しかったです。
リ:コーポレートのロゴとなると、イラスト寄りのロゴよりは企業向けのどっしりとした感じのロゴがいいんだろうなっていうところで、重みというかどっしり感みたいなところは常に意識して制作しました。
案②と③は少し細身で割とイラスト寄りになってきちゃうかなと話し合い、最終的には案①をブラッシュアップしていくことにしました。
ーーロゴのカラーは、千歳緑以外もてりーさんの指定だったのでしょうか。
て:虹色とだけ指定させていただき、あとはお任せしました。
リ:複数色を用いて虹色を表せたらなと思い、「日本の調味料」をテーマに事業展開することから「和」の色合いに虹色を寄せていきました。
ーーモノクロにした時も映えていいですよね。
リ:実際にロゴを使用する際にはカラーだけじゃないなと思ったので、モノクロにした時にも映えるように意識しました。最初は本当に単色の4色だったんですけど、橋の部分をグラデーションにしてブラッシュアップを加えて、最終的にはもうちょっと太さを出した方がいいかなと徐々に手を加えていきました。
あとは横にロゴとフォントを配列をした時のバランスを考えました。
て:この作業が、本当に大変でしたよね。
リ:そうなんです。フォントもロゴもバランスが難しい。最終的にはもうちょっと太さを出した方がいいかなと徐々に手を加えていって、バランスを微調整しながら作っていきました。
て:今使ってみて思うのは、上下の組み合わせも、左右の組み合わせもすごく使い勝手がよくて、比率をミリ単位で調整してくださったおかげでベストなロゴになったかなと思います。
ーーフォントロゴは最初からシンプルなイメージだったのでしょうか。
て:はい。できるだけシンプルで、長く続く会社として良い意味で重みのあるイメージに近づけたかったので、最終調整ではその点を意識しました。若干重みを変えたり、アルファベットの中の空白具合を変えたりっていうのをしてもらって。最終的にはRの丸の形が四角と丸の間ぐらいで、ずっしり感がうまく出せた気がしています。フォントの調整も苦労しましたよね。
リ:そうですね。最終的なロゴが四角い感じがあったのと、全体的にRを主張したいというところもあったので、同じような流れでゴシックにして…長く続いていくっていうところを太さで表した感じですね。
ーーブラッシュアップが繰り返されて、この素敵なロゴが完成したんですね。
て:たくさんやり取りさせていただきましたね。
リ:こんな貴重な経験をさせていただいて感謝しかないです。なにより本当に楽しかったです。多分、企業さんによっては厳しいフィードバックがあったりして、ヘコんでしまうこともあるんじゃないかと思うのですが、てりーさんは毎回「ここが素敵です!」と良い点を必ず言ってくださって……
そこから「ここをこういう風にしていただきたいです」とすごい丁寧なフィードバックをくださったので、 最初のロゴ案件がRainbow Tasteでよかったと思いますし、これからもロゴ制作をやっていきたいなと改めて思いました。
て:ご提案の度に感動が大きかったんです。返ってくる感動の度合いが高いからこそ(その感動を)伝えていたと思うので、ぜひこれからも自信を持ってデザイン活動をしていっていただきたいです。
リ:本当にありがとうございます。
ーーロゴ制作はどれくらいの期間で行ったんでしょうか?
リ:1か月ぐらいのスパンと、割と短かったですね。
て:他の企業ではもっと時間をかけるケースが多いと思うんですけど、お互いやり取りがスムーズだったことと、イメージに近いロゴがどんどん上がってきたこともあって、早く仕上げていただきましたね。
リ:最初の時点で、コンセプトや会社に対する想いなどがはっきり決まっていたので、インスピレーションも湧きやすく、制作時間も想定していた以上に短くなりました。
ーーロゴ完成後、周りからの感想や反響があればお伺いしたいです。
リ:友人には「すごいね」と言われる機会があったり、てりーさんがNEXT FOUNDERSで優勝された際にピッチ資料にロゴがたくさん入っているのを家族と見ていて、「このロゴ作ったの?」と言われたときには「そうなんだよ〜!」と誇らしげに話しちゃいました(笑)
て:確か、NEXT FOUNDERSの最終ピッチ資料提出締切日の何日か前にロゴが完成したんですよね。どうしても資料にロゴを入れたくて(笑)ピッチ資料は、ロゴを入れたのが最後の作業になるぐらい本当にギリギリでした。
あとは、名刺の1番上にもロゴを載せているんですけど、名刺を見た方に「素敵なロゴだね」と反応をいただき、アイスブレイクする場面がよくあります。 ロゴ=会社の顔というか、ロゴをきっかけに話も広がるし、入り口になってくれて、嬉しいお声をいただく機会が多いです。
今はこの素敵なロゴに見合った会社になりたいという想いが強くて。背筋が伸びるというか、自分の襟を正して、頑張ろうというモチベーションになっていますね。なにより、一緒に制作させていただいたから、自分が一番ロゴのファンだと思うので、使っていてすごく幸せです。
てりーさん、リエすけさん、ありがとうございました!
今回の対談では、Rainbow Tasteのロゴがどのようにして生まれたのか、その過程と想いを知ることができました。代表のてりーさんの強い信念と、デザイナーのリエすけさんの繊細なアプローチが見事に融合して、完成したロゴはまさに会社の顔としてRainbow Tasteを飾ってくれています。
次回は、ロゴを手がけたイラストレーター兼イラストレーターのリエすけさんにフォーカスさせていただき、創造の裏側に迫っていきたいと思います!
どうぞお楽しみに!
(取材/執筆/編集:makio)