お猫さまと下僕
お猫さまの下僕として不覚を覚える事がある。
いわゆる、「猫ふんじゃった」
時である。
お猫さまの家に住まわせてもらってると考え、日々お猫さまが快適に暮らせるよう、心を配っているつもりである。
それなのに、
あぁそれなのに……
不覚にも、お猫さまを踏んでしまうなんて。
お猫さまと暮らして、早18年。
だいぶ下僕生活も馴染んでいるはずであるが、昨日もうっかりお猫さまの尻尾を踏んづけてしまった。
あぁ、ごめんなさい。
めぃちゃん。
お猫さまのめぃちゃんさまは、寛容であられるので、すぐに許してくださる。
流石でございまするーー。
お猫さまが、ヨーグルトを所望されたり、ごはんやおやつを早うおくれと、ずーっと仰る時に、
耳に入らないかの如く、自分の用事を続けてしまう不肖の下僕と、ずーっと暮らしてくださって、有り難く存じます。
これからも、一緒に寝たり、一緒にご本よんだり、いっぱいいっぱい幸せに暮らさせていただきまするーー。
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