21 面白すぎる親友とハダカデバネズミ
2017・10・20 @病棟
ハダカデバネズミについて
入院中の私に、お見舞いメッセージをくれる友人の話。
台湾に旅行中である親友がメッセンジャーで、私気晴らしにどうぞと現地名物の食べ物(「潤餅」という春巻きみたいなクレープみたいな皮に具をくるんで食べる)を紹介してくれた。
彼女は、長年の友達で、独特のセンスが魅力のすてきな人。なんでも上手にできて賢くて多彩な才能を持つ天才肌なのに、能ある鷹のごとく爪を隠して凡人面して実直にお仕事している人なんだよね。でも隠しても持ち物やお洋服のスタイルが奇抜だから凡人には見えないんだけどね☺️。
彼女が、ガイドブックの「潤餅」の説明部分を写メして早速メッセンジャーで送ってくれたんだけども、それがごらんのこの写真。
見て!何かピンクのものが映ってるよね?
「なに、この子は?」って聞いたら
「ハダカデバネズミの六男」
というわけよ。www
ちょっとまって、わかってる。みなさん、落ち着いて。
多分、読んでるみんなは「ハダカデバネズミ」っていうとこで立ち止まって頭ン中に
「!?」
って浮かんだでしょ? そうなると思ってた。
だから見出しに「ハダカデバネズミ」って書いて予告していたの。
彼女が、動物やら植物やらに並々ならぬ興味を持ち、いろいろな種類の図鑑を愛読しており、「ハダカデバネズミ」とか「コビトカバ」とか、地味でキャッチーではないんだけれど、生物学的に注目すべき「珍獣」を愛でる人なんだってこと、私には当然のようにわかってる。
で、ここは、みんなもハダカデバネズミか~って、さらっと流して進んで欲しいのです。
ハダカデバネズミの六男
そういうわけで、ここで私が「!?」と驚いたのは「ハダカデバネズミ」ではなく「六男」ってほうなの。
そのあとの会話。
私「六男!!っていったい何人兄妹なのよ?笑」
友「いまのところ七人」
私「なんと!!7つも持ってるのかこの人形。くくく。
あれ?出っ歯なのに、歯がないじゃないこの子」
友「歯ある」(写真を送信)
私「ほんとだ!歯ある。ひげもすごいね。それ、あつめてるの?旅行に連れてきてるの?」
友「毎回出張とか遠出するときは一人連れてくるの。選抜されて一人だけ。」
私「🤣。なんで連れてくるの?アシスタント?選抜された子は名誉なの?」
友「そりゃそうだよ。一人が代表で同行するんだもん。」
って、もう面白すぎて夜中のベッドで吹いた!
それで、ハダカデバネズミの何がそんなにすごいのか質問すると
友「動物には珍しく、女王がいて、蜂や蟻のように社会性がある」
という即答が帰ってきた。感心。
私「ハダカデバネズミのことを読者に普及するよ。」と言った。
友「え?いいけど。なんで。」
私「普及と啓蒙は腎臓だけじゃないんだよ。ハダカデバネズミも書いておく」ということで、みなさん、これから動物園などでハダカデバネズミを見たら、おお、これはこれは珍しい珍獣だぞ!って観察してみてください。笑
彼女はその時、台湾の新幹線に乗っているところだったんだけど、
私「で、なんで連れて行くの?お供?」
友「写真に撮るモデル。にぎやかし、とか。あと、みんなに報告する係」
私「・・・・みんなっていうのは、もしかして残された兄弟?」
友「そう。あとウサギとか。」(本物のウサギを飼ってる)
声を殺して一人笑い転げるわたし。
友「・・・意外とみんな、こういうことやってるんじゃないかな。」
この時点でベッドで身をよじった。
追い打ちをかけるように彼女は、
友「でぱくんは、語尾に「やんす」ってつけるの。」
私「えっ?」
友「『新幹線であっしの写真を撮られてヨウコさんに送られたでやんす』とか」
友「全員、やんすっていうの。」
入院して病室で深夜に声を殺して笑っていた。
ほんとに素晴らしい友をもって私は幸せすぎる。
ーーー