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【実家の介護未満】はじめに

介護の苦労ということをぜんぜん体験していない未熟者の私ですが、ここ4−5年、実家に親を手伝いに行ったときの面白い話を、Facebookに友達限定でメモ的に書いていました。

それは、淡々とした、ちょっとした手伝いで、苦労など一つもなかったし、そこまで私はコミットしていなかったのだけれど、疎遠になっていた親と少しずつ近づいて、それほど感情移入していない自分が感じたことを書いていたのは、たぶん、ほんとうは心の中がけっこう波立っていたからなのかな、と思います。書くことで落ち着いて楽しくなれて、また行こうという気になれたから。

それらを、母が逝去したのをきっかけにさかのぼって読み直したら、その時の光景が別のものとして蘇ってきました。メモだけど、読んでくれた友達もいて嬉しかったです。

供養になればいいと思って、まとめてみることにしました。ほんとうは母に近い人に冊子にして渡そうと思いたったのですが、それをするにも、バラバラになった記事を集める必要があったので、noteに集めることにしました。それなら公開しようと思いました。

なぜかというと、母のことを私はずっと少し恥ずかしいと思ってしまっていました。自分が母似であると言われることも、嫌だなって思っていました。自分の憧れるタイプのよそのお母さんと比較したり、大人になってからは、少し「やれやれ」って思ったりしていました。それはきっと私が私のことをそんなふうに思っているフシがあると気づいたからです。だから、公開してみようと思いました。

どこまでも自分本意なわたしですが、きっと私が「自分の中の母」を恥ずかしいと思わず、ほんとうに受け入れられたら、それは母に対しての愛になると思います。

タイトルの絵は母がiPadで描いた絵です。まだ母が実家にいた頃のものです、かなりボケボケで話もトンチンカンでした。そして明るかったはずの母は、悩んだり怖がったりしていました。対話ができず困った私は、間をもたせるために母にiPadでイラストアプリを起動して、ここに絵が描けるんだよーと促しました。妹の顔を描いたようです。


#介護未満 #母との思い出 #実家のこと #アラフィフ

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