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親の介護にかかる期間と費用。平均で5年、500万円です。

88歳になる私の母が、軽い脳梗塞で一般病院へ入院し、介護医療院へ転院し、そしてこの度、特別養護老人ホームへの入所が決まりました。

昔は親の介護は家で看るのが常識だった時代から、頼るべき時は頼るという風潮並びに環境へ変わってきました。

我ら夫婦も60歳を過ぎた共働きのため、要介護の母を家で看るのが難しい状況であり、母自身も家で一人で過ごしたくないと言い出したため介護施設でお世話になる事となりました。

今回は私の経験を加えながら、介護保険の制度と実際に掛かる費用をまとめてみます。

先ずは公的介護保険の仕組みですが、原則65歳以上の人が要介護と認定されると、公的介護保険の介護サービスを利用できます。

利用した費用の1割(所得が高いと2割~3割)の自己負担となります。

1ヵ月に利用できるサービス利用費は要介護度ごとに上限があります。

在宅で介護を受ける場合は、介護を受ける人の身体状況や家族による介護がどの程度可能なのかに合わせて、訪問介護、訪問看護、訪問入浴、デイサービス、ショートステイなどを組合わせた介護計画書(ケアプラン)が作成されます。

各介護サービスは要介護度別に1回ごとあるいは1ヵ月ごとに利用料金が定められており、通常は1ヵ月の利用限度額の範囲内で利用するサービスや回数を決める。利用料はサービスを提供した事業者に支払います。

例えば要介護4だと1ヵ月の利用限度額は標準的な地域の場合、30万9380円で、限度額までサービスを利用した場合の自己負担額は3万938円となります。(1割負担の場合)。限度額を超えて介護サービスを利用した場合は超えた分の費用は全額自己負担となります。

また公的介護サービスの対象外である配食、紙おむつ、ショートステイ時の食事、介護タクシーなどの利用料金も全額自己負担ですが、自治体によっては無料、低価格サービスを提供していますので、よく調べておかれることをお勧めします。

また、介護費用限度額申請という届け出が不可欠になるので、病院のケアマネージャーさんとよく打ち合わせて下さい。

また親の介護費用を減らすための手段として『世帯分離する』という方法もありますので要チェックです。

これをまとめたの次の表となります。

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さて施設での介護を受ける場合は、要介護度と施設の種類、居室のタイプ、(多床室、個室)ごとに決められた公的介護保険の自己負担額に加えて、食費、居住費などを施設に支払います。

その他、日用品費、施設内でのリクレーション費、医療費、薬代などは利用者が実費負担します。

介護付き有料老人ホームは入居一時金が必要なことがあります。

在宅介護は、家族が介護に関わる分、介護費用は抑えられ、サービスの利用が限度額以下で済むことがありますが、要介護度が高くなると家での介護の難易度が増します。

施設介護は家族の負担は軽いですが、一定額を毎月施設に支払う必要があり、在宅介護より費用負担が重くなります。

施設の内、費用の安い特別養護老人ホームは人気が高く、入居待ちが100名を超えるなど、都市部では希望してもすぐには入所できないことがあります。

私の母の場合も富山という田舎ですが、希望する特養の入所待ちは70名を超えていました。(実際、入所希望を出してから5ヵ月待ちでした。)

有料老人ホームは施設による費用の差が非常に大きく、いくら払えるかによって施設を選ぶことになります。

親の貯金が少なく、自営業で国民保険による年金収入が毎月6万~8万程度の場合は、とにかく特別養護老人ホームへの入所を目指すことをお勧めします。

親の貯金が少なくても、子の貯金が潤沢な場合で親のためにより良い環境の施設へと考える方は、この限りではありません。

これらをまとめた表が下記となります。

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では実際にどのくらいの介護費用がかかるのか?

生命保険会社の調査によると、平均は月額7万8千円です。

そして平均介護期間は4年7ヵ月となっています。

すなわち介護にかかる費用は平均500万円となります。

親の介護のために準備すべき金額の目安ですね。

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介護にかかる費用は介護を受ける人が払うのが基本です。

すなわち、高齢の親がいるなら、親の年金額や資産額を把握しておくべきです。

親が亡くなると、親の銀行口座が凍結され、子供であっても勝手に下ろせなくなるので、親の入院前に親とよく相談して適切な手段を講じておく必要がありますので、この点もよく調べて置かれることをお勧めします。

今日の話は以上です。

何かの参考になれば幸いです。

そんじゃまたね!

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