男は敬意を求め、女は愛を求める。
63歳、再雇用中の身分です。
昨日、妻の友人がお別れの挨拶に自宅に訪ねて来られました。
私は玄関横の居間で居留守を使い、そば耳を立てていました。
玄関先の、妻と友人の話の中で気になった会話がありました。
妻の友人曰く。
『男は敬意を求め、女は愛情を求めるものなのよ。旦那さんにそれなりの敬意を持って接すれば、愛情を注いでくれると思うのよ。』
妻の友人の旦那さんは70歳を過ぎ、引きこもりがちな生活との事。
方や奥様は、ひざが悪いのにも関わらず、自宅の畑で野菜を育て、料理の腕も高く、作った料理をご近所さんへせっせと配り続けておられる生活だとか。
さらに妻の友人曰く。
『うちのお父さん、プライドだけは高くて、私がちょっと意見するだけで激高するのよ。でも優しい時もあるから、本当に参っちゃうのよね。』
共に70歳を過ぎた、ご高齢の夫婦の日常は、我ら60代夫婦の10年後かも?と、考えながら聴いていた訳です。
私も40代から50代の現役時代は亭主関白であり、プライドも人一倍高く、妻に強い口調で怒鳴った記憶があります。
60歳を過ぎて、海外単身生活を終え、2年前に日本へ帰国してからはできるだけ妻には優しくしようと思いながら過ごしてきました。
26年間勤めた地元企業をいきなり辞めて、脱サラし単身中国へ渡り起業し、さらにタイへ渡り、気が付けば10年間の海外単身生活。
この身勝手な夫を、妻は熟年離婚もせず、よくも耐えてくれたという恩義しか感じなかったのがその理由です。
日本へ帰国し、妻にどんな恩返しができるのかを考えた時に、妻の第一希望が『住み替え』だと分かり、ようやくその妻の願いを叶えてあげることができました。
これは罪滅ぼし?感謝の気持ち?愛情?
正直よく分かりませんが、妻への愛があったことは事実だと思います。
子どもたちも巣立ち、結婚し、それぞれ家庭を持っています。
我ら60代シニア夫婦はこれからも二人での生活が続きます。
『夫への少しばかりの敬意、妻への愛』は夫婦生活に不可欠ですね。
冒頭に書いた妻の友人の話から、これまでの人生を振り返ることができたと同時に、これからも夫婦仲良くやっていきたいと思った次第です。
そんじゃまたね!
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