夏の終わり
強烈な大雨と共に
夏が終わっていく
いつも夏は駆け足で
急いでいるみたいに過ぎ去る
あの眩しさと輝きは
どこへ行ってしまうのだろう
去年の夏は
明日生きているのかも分からず
もうここを去るのだと
一瞬一瞬を噛み締めていた
心に響かない
ヒーリングミュージックに縋り
癒えない心を
途方もなく一人抱えていた
あんなに夏が怖かったのに
今年の夏はずっと笑っていた
あたたかさに触れ
優しさに癒され
冗談を言い合い
嬉し涙を流し
青空の下
手を繋いで歩いた
眩しいほどキラキラしてた
今年の夏をずっと忘れない