私にとっての「特別支援教育」は希望の塊
つい先日、特別支援教育について、様々な立場の方々と意見交換をする機会があった。
(個人的にはあまり好きな言い回しではないが)いわゆる、「普通校だけどグレーゾーンの子が多く集まる学校」「指導困難校」で働いたことがきっかけで、
私はいつしか、「特別支援教育」のノウハウをもっと勉強したい、「特別支援学校」で働いて、もっといろんな子どもたちと関わってみたいと思うようになり、異動希望を出していたが、なかなか通してもらえず、せめて、と自分であちこちアンテナを張ってせっせと自己研鑽に励んでいた。
また、かつて担当するクラスの中に、発達上の特性がある子がいて、その子がもっと安心して授業に臨めるようにと、TTでの授業のことや掲示物・教材等の工夫など提案しても あまり受け入れてもらえないことが多かった。
(多忙感と権利主張の強い職場では、「後任が困るから前例は作らないで」「教員の負担は増やさないように」という空気が とにかくすごい。)
そんな職場環境に対して、内心、つまんないなーと感じていたので、
現在所持している高校教諭免許状にプラスする形で、特別支援学校教員免許状も取得しようと、夏休みなど利用して、仕事の合間に講習なども受けていた。
今回も、その一環で、個人的にあれこれリサーチしてたどり着いた方にコンタクトをとって参加した形だ。(育休中にZoomで参加できるなんて・・・ありがたーい♪とウキウキ。)
公立学校の元教員で、現在は独立起業されて、保護者・学校関係者・療育支援関係者など特別支援教育に関わる色々な方へのサポートやコーディネーター的な支援活動を行なっている先生、
放課後デイサービスで働く職員、言語聴覚士、作業療法士、
特別支援学級に通級するお子さんをお持ちのお母さんなどと、
Zoomを使って、私たちの住む自治体の特別支援教育の実態について勉強会をしたり、互いに様々な意見交換・情報共有をしたりした。
とっても意義深い二時間だった。私にとっては初対面の方ばかりだったが、とても良い出会いだったな、と心から感じられる時間だった。
今まで私が働いてきた学校現場では、あまり味わうことのできなかった、
「教育や子育てをもっと楽しもう」
「一人でも多くの子どもたちが安心して学べる環境を作っていこう」という
希望や愛、志に満ち溢れた場だった。
(だいぶ進展したとはいえど、私が働く自治体は、公教育に関しては、いろんな面で整備がかなり遅れていて、普通校では特に、特別支援教育に関して、まだまだ理解のある現場の先生が少ない。発達凸凹っ子への支援体制が不十分であったり、特性のある子への合理的配慮なども、まだまだ十分には浸透していない状況がある。
目の前には、配慮を要する子がたくさんいても、なかなか、その子にマッチした教育支援へ持ち込めていない状況がある。)
参加して、いろんな視点からの話を伺ってみて、「特別支援教育こそ教育の原点である」という思いが、さらに増した。
また、ただ待っていても何も変わらない状況を嘆くのではなく、自分の道は自分で開拓するのが一番、自分で行動あるのみだな、ということをあらためて学んだ。
そして、私が今まで学校現場で働きながら感じてきた・抱えてきたモヤモヤだったり、学校組織の同調圧力により押しつぶされてなかなか声に出せなかった思いをシェアできる場所があるんだ、ということを知れたのが、何より大きかった。
私の場合、今しばらくは育休中なので、今回のインプットについて、公教育の場で何か直接的なアクションを起こすことはないのだけれど、
自分の育児や子育ての中で生かしてみたり、育休明けた後の仕事や活動において、大いに活用し、つなげていきたいと考えている。
またひとつ、素敵な出会いがあったことに、ご縁に、感謝。