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「子育ては楽しくないしつらい」?「家事は嫌な役回り」?

「現役の母親」としてこの問いに、何の面白みもなく真面目に答えてみることにします。


Q1 子育ては楽しくないし、つらいですか?

そりゃ、楽しくない/つらい「時も」あります。
例えばそれは、コンディションがイマイチな時です。(自分の体調が悪くて思うように動けないとか、家族の誰かが不調で、忙しない、落ち着かないとか)
 
それ以外は、基本、楽しいし、幸せです。
確かに自分の時間はありません。自分のペースで物事が進まない&休みたい時に休めないことはイライラやモヤモヤにつながる時もあるけれど、それも含めて「今しかない」んだろうな、とこの窮屈さも含めた今、すべてを味わい尽くしてやるぞ、とそんな気持ちです。


Q2  家事は嫌な役回りですか?

 逆に、そんなマインドで家事してたら、どこまでもしんどくなれるのが家事だと思います。
家事に限らないと思うけれど。 
 そもそも、家事は生きるための仕事です。快適に暮らすために必要な作業だと思います。誰かのためにやるというより、究極自分のためにやるもんだと思っています。
もちろん、家族の誰かにご飯を作ってあげるとか、お風呂に入れてあげるだとか、衣食住のお世話をするなどという側面もあるとは思うけれど・・・
なんだろう、その誰かのために何かをするっていうことはモチベーションの一つにはなるけれど、やっぱり突き詰めていくと「自分のため」だと思います。
なぜなら、「私が」、家族の笑顔を見たくて、「私が」家族と元気で一緒に暮らしたくて、やっているからです。
「相手のため」だとしたら、「私じゃなくていいじゃん」ってなってしまいます。
「私が」「家族が好きで一緒にいたいから」、「私は、家事を楽しんでいる」なんだと思います。
 なので、私にとって家事は嫌な役回りではなく、ありがたくさせてもらってる仕事です。天職です。
 天職ではありますが、時間と体力は有限なので、もちろん、時短で効率よくいきたいとは思います。だから、機械にガンガン頼るし、家族で分担もします。いくら天職だからブラックでもいいとか、不眠不休でいいとか、そんなことはないです。
人手はあればあるほどいいと思います。
どんな職業においても、
「福利厚生」は重要かつ必須ですよね。

「母業における福利厚生」とは、
「できるだけたくさんの人手」と
「精神的な支え」。
そして時々でいいので、「ひとりになれる時間」。
これがあればいいです。私はね。

母業にも給料が出たらいいのに、とか
時給換算したらどうたら、とか
そんな話もたびたび聞きますが、

何でもかんでも
お金に換算しちゃうと、
かえって価値が下がるような気がしてなりません。
世の中、お金じゃ買えないものがたくさんあります。
お金をすべてのものさしにする考え方はかえって人を苦しめるときも、あると思います。

 

例えば、
最近私は、
とあるご縁で仲良くなった方から
美味しいサバの昆布巻きの作り方を習いました。
「◯◯さん!これめっちゃおいしい〜!教えて!」と言ったら、

「はいはーい、いいよ〜明日行くね〜」
二つ返事でほんとに翌日、
うちに来てくださり、食材もすべて持参で、しかも、
オリジナルの自家製調味料&レシピまで私にプレゼントしてくださったのでした。
私と子どもたちに、ちゃちゃっとやり方を教えてくれました。実の母親がしてくれるような感じでさらっと、颯爽と現れたその姿はとにかく新鮮でした。

今のご時世、ひとたびSNSを開けば
「キラキラ起業ママが教える◯◯講座」なんてものがごまんとあふれていて、みんなみんな、
必死に情報を取りに行って、お金を払って学びを得るのが当たり前みたいになっていて、いかに
マネタイズできるかどうか、
ビジネスにできるかどうか、をみんなが必死こいて追求してる世界がスタンダードみたいになってるなかで、

この、さらりと「ご近所さん」「おともだち」な、マネタイズの発生しない関係。
「ありがとう〜!お礼にこれ少しですが…🙏」で
成立しちゃう世界。

ほんとにいいなぁ…
換金できない価値ってまさにこれ!と
胸が熱くなりました。


何がいいたいかと言うと、

人同士の「つながり力」って、
とんでもなく強烈で強力で、
深くて優しくて。

「数値化できない価値」ってまさに
こういうことだな、と思うのです。

母親という生業も、そういう分類かな。
と思います。

そもそも、資本主義的なものや貨幣経済、産業的な価値観や捉え方で扱っていくものじゃない。

母親になるということは
与えられた使命であり、
母親をやるということは、
自己成長のチャンスなんだと思います。

わからなくてもへたくそでも、
とりあえず、やる。

やってみなきゃ、
やりながらじゃなきゃ分からないし広がらない世界。

それは。言い換えると、
向き合えば向き合う分だけ、確実に成長につながる世界。

誰かと比べて、とかそんなんじゃなくて。
自分が、決める世界。とことん、「自分軸」だよね〜。。


専業主婦になると、
公的書類に「無職」って書く時あるけど、

実際は、
「役職名:母親、職務内容:家事子育て」

どこまでも、尊いお仕事です。

そして、

どこまでも、特殊なお仕事かもしれません。

現代は
「子育てがつらい、しんどい、
女性の社会進出に伴い
家事は負担」だから「社会全体で
母親を支援すべきで、母親を責めてはいけない」みたいな風潮に溢れてるし、たしかにそういう側面も、必要ではあります。
でも、、
親になるからには
親として生きる「覚悟」も必要です。

完璧な親でいるべき、とかそんなんじゃなくて、
覚悟を決めて味わい、生きていくんだということを、忘れちゃいけないと思います。

完璧じゃなくていい、完璧である必要もない、
だからこそ、
つながりが、地域力が、必須。

そしてそれは
プライスレスな輝きを放つもの。
皆が大事に育て続ける限り、存在するもの。

BASEは
地域づくりに取り組んでいます。
食と農で人と人を紡ぎ合い、育み合いたいと描いています。

時代を経て社会が変化することにより、絶たれたり薄くなったりもろくなったものがあるとするならば、逆に紡ぎ直したらいいよね、と考えます。

活動を展開し、深化させ、継続するためにはお金は必要ですが、

お金にばかり、こだわり続ける必要もないと思います。


必要な時に必要な分あればいい。
お金とはそういうもの。


いつでも、手をのばせば誰かがつないでくれる。こたえてくれる。そんな地域の一員に、私はなりたいです。一人の母親として、そんな生き方をしたいです。



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安座間 貴奈【沖縄・うるま市 】「食と農の学び舎BASE」
いただいたサポートは、このnoteのおよび、私が代表をつとめる地域団体「食と農の学び舎BASE」の運営に充てさせていただきます♩