健康な「心」を育てるためには、幼いうちから好きなことに没頭しつつ、「家事力」をあげたらいい!
私が、BASEでも、我が子の子育てでも一番の柱にしていること。
それは、「家事力」をつけること。
なぜ?ということについて、今日は書いていきます^^
いきなりですが、「心」には、次の、
二つのモードがあります。
①「好きな遊び」「好きな活動」「ゲーム」「スポーツ」「勉強」に没頭している状態の心
→「心の、無邪気で健気な幼児の部分」を使う。
自分のために、あるいは自分がやりたいからやっている
「自分にとって楽しいか嫌か」という心の原則に素直に従って振る舞っているモード。
「無時間」的感覚。
「今ここが全て」の感覚。ゾーンに入っている。
②「やらなくちゃいけないこと」「義務でやるようなタスク・業務」「苦手だけれどやらなくちゃという勉強やスポーツ」などに頑張っている状態の心
→どちらかというと、「心の大人の部分」を使う。
苦手だけれど・いやだけれど、やらなくては、と律したり、やる必要性を思考したり、メリットデメリットを考えて折り合いをつけたりしながら、怠け心と葛藤もしつつ・・・で頑張っているモード。
①と②を、私たち人間は、常にどっちも使いながら生きていきます。
当たり前ですが、どっちも必要です。
なのに、現代人って、どっちかに偏ってしまって、慢性的に心を「壊している」人が、すごーーく多いです。涙
①の心ばっかり使っている、というのは
好きなことばっかり、周りを参照することのない状態。
心は成長していかないし、むしろ、自己中心性だけ育ってしまいます。
攻撃的になったり、すんごいわがままに映ってしまって、信頼されにくくなったり、周りから人が離れてしまったり、、そんなリスクがあります。。
反対に、
②の大人の部分ばっかり使うと、自分の感情がわからなくなります。
やりたいこと?・・・わかんない。
いやなこと??・・・わかんない
自分って何がしたいんだろう??
自己実現や、本物の自律が難しくなってしまいます。
すごく優秀なのに、自分で考えて行動できなかったり、いつも周りの目が気になって自分の意見が言えない、ない、とか、そういう心からっぽ症候群、結構見かけます。
そんなん、いやだ〜!!
どっちも、バランスよく、がいいに決まっています^^
適度な遊び心もあって、自分を律するところと緩めるところ、ON /OFFの
スイッチがあって、自分と他人の距離感も、うま〜く折り合いつけて、健康的に・・・生きたいですよね??
これを叶えるにはどうしたらいいか??
心が健康な人は、何が違うのか??
いろんな教育や子育ての現場で見てきて、また自分も親になってみて、
自信と確信を持って言えるのですが・・・
心が健康に育っている子どもたちは、
小さい頃から好きなことを思いっきりやった経験と「家事手伝い」をやる機会が圧倒的に多い傾向にあります。
好きなことに没頭、は、まぁわかるとして、
なぜ、家事手伝いがいいかというと、
家事手伝いって、家の中で唯一、子どもが「心の大人の部分」を使うチャンスになりうるからです。
「家の中の社会の現実」に触れるチャンスだからです。
例えば・・・「お風呂掃除」とかでいくと、、
家族が帰宅する時間に合わせて、どんなに好きな遊びやゲームを続けたくても、いったんゲームや遊びをやめて、遅くとも午後5時くらいまでには、
やらないといけないという意識が子どもの心に生じますね。(生じるシチュエーションを、ごく自然なかたちでつくりだすことが、できますね)
「お米をといで炊飯器のスイッチを入れる」というのも、いつ好きなタイミングでやってもいいというものでもなくて、やっぱりご飯を夜の7時に食べるから、夕方5時あたりにはやんなきゃな〜・・・というふうになるわけです。
自己都合だけじゃなくて、家族のこと、周りの流れも考えなくてはいけない、というシチュエーションをごく自然な形で経験することが、すっごい成長につながるわけです。
それって、、
硬く表現すると、
お手伝いを通じて、家の中で、「他者」の「時間」と「リズム」を共有する経験につながっていて、
それは、社会性の前提になるわけです。
最近増えている不登校や引きこもり、好きなことしかしない、などといったお子さんは、「他者性」と出会う、つまり、自分とは異なる考えや気持ちに出会うことへ、過剰なまでに強い心のアレルギー、アトピー症状を発症している、と捉えることもできます。(全てじゃないよ、傾向が見られる、というニュアンスです。)
どういうことかというと・・・不登校や引きこもりになっている子どもの心には
「他者」=「自分とは分離した」「自分とは異なるものを持っている人」と映っていて、そういったものと認識して付き合っていくことに強く脅威を感じているわけです。
だから、その脅威から「自分を守るため」に、「自分にだけ通用する独特の生活リズムや生活の枠組を持つ」に至り、それが、例えば、「昼夜逆転」や、「時間へのこだわり」、「ひどい偏食」などとして現れているケースは実際とても多いです。
これが長きにわたって蓄積し、誤学習により強化されていった結果が、不登校や引きこもりという現象として表出している、というふうに、捉えることが、できます。
「不登校だから、代わりにBASEに来たいです、どうにかしてくれませんか?」
「農業やれば朝起きれますか?」
こんな表層的な視点では、不登校や引きこもりは解決しません。
大抵、根本課題は、「家庭での親子関係や家での時間の過ごし方」にあることがほとんどです。
そして、これらは、当事者だけで解決できません。
適切な支援者を間に挟むことが、とても重要です。
(その支援者が・・・なかなかいないんだよね・・・エゴだけで支援する人が多すぎます。。。ってこの話は今は置いておいて。)
兎にも角にも、 先ほど書いた理由から、家事力をつけることは、すべての土台です。
もうちょっと正確に言うと、
○家事を通じて、家庭内に自分の役割があり、
○ここにあるという感覚があり、
○何か役割を果たしたりタスクをこなしたときの
達成感や、
○家族の一員として自分が機能した、
役割を果たせたんだ、という肯定感を得る体験
が、
あるということが、
人生の全ての土台になります。
お家の中で「家事」を通じて、「小さな社会」を経験すること、
また、かけがえのない家族の一員として自分がここにある、という揺るぎない「自分」をちゃんと育ててもらってきた子供は、
何があっても絶対に大丈夫なんです。
なんなら、それが土台にあるから、苦手な勉強や
少々嫌な学校生活のことも耐えられるようになるので、やっぱり、順番としても、
①好きなことに没頭、
②家事力つける、
③苦手克服チャレンジ、
でオッケーかなと思います。
そして、、関連して、
「あなたの居場所はここ!」というメッセージを暗に発しているパワーワード
「おかえり」「ただいま」を交わせる場所が、どんな子供にもあってほしい。
って、誰よりも、本気で思っています。
だから、私は、BASE っ子にも、我が子にも「おかえり!」といっています。そしたら、「ただいま!」とみんな返します。可愛くて、愛おしくて、
仕方がありません。
保育園の先生も、よく「ママ、いってらっしゃい」「おかえり」って、私たちにいってくれますよね。あれと同じです。
「お家」またはそれに代わる「心の居場所」をつくって、「家事力」を育てる。
地域ぐるみで、子育てするということって、
ただ、これに尽きるんではないかなと思います。
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貴重なお時間を使って、最後まで、記事を読んでくださりありがとうございました。
こんな感じのことを、地域活動者・保護者向けゆんたく会の中でお話したり、
教職員向け研修交流会も、開催しています。
(沖縄県内お呼ばれしたらどこでも駆けつけます^^県外も、オンライン対応します。)
もしよかったら、BASE を呼んで、つながってください^^
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