強敵はブロッコリー

今朝は主人のお弁当作りからはじまりました。以前褒めてくれたニラの玉子焼きを作り、喜んでくれるだろうかと一個しか詰めれないスペースにどうにか二個詰めることができました。

お弁当を作るたび、懐かしいことを思い出します。私が通っていた幼稚園では週の半分はお弁当の日があり、各家庭で作られたお弁当を持参しお昼にみんなで食べていました。

それは30年近く経った今でも多くの保育園、幼稚園で行われていることだと思います。我が家の長男と次男が通っていた保育園でも毎月一回はあり、張り切ってつくったものです。

「おかずは何いれよっか?」の私の質問に対して息子たちは「何でもいい!でもたまご焼きと唐揚げは絶対ね!」必ず返ってくる言葉です。息子たちが中学生、小学生になった今でも行事でお弁当が必要な場合には、たまご焼きと唐揚げは欠かさずいれています。

愛情たっぷりのお弁当、幼稚園に通っていた時期はきっと私の母も愛情を込めてつくってくれていたはず。

ただ、私の母は料理が得意ではなかったようで、とりあえず野菜はブロッコリー。ブロッコリーの一択です。彩りに緑がほしかったのでしょうね。そのブロッコリーが硬くて青臭くて。

ただでさえ食べるのが遅いのに、硬い青臭いブロッコリーが強敵で、私はいつも食べ終わるのが一番最後でした。

担任の先生はお弁当をきれいに食べ終わるまで、イスから離れるのを許してくれません。

好き嫌いはだめよと。それは理解出来るのですが、さすがにこのブロッコリーは食べれないと心の中で言い返すのです。

でも子供ながらに、母が作ってくれたお弁当のこのブロッコリーを美味しくないなんて言いたくなかったのでしょう。

私と硬くて青臭いブロッコリーの戦いは卒園するまで続きました。

ブロッコリーが嫌いな訳ではありません。硬くて青臭いブロッコリーが嫌いなのです。今、私がブロッコリーを調理するときは茎の硬さのチェックは怠りません。

数年前に偶然、当時の担任の先生に再会しました。先生は私が最後まで残ってお弁当を残さず食べていたことを覚えてくれていました。

そんなお弁当の話。

母にはこれから先も、硬くて青臭いブロッコリーの話は内緒にしておきます。





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