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水辺の虹を追いかけて


水辺の静かな朝、光がゆっくりと水面に踊りかかる。川の流れは穏やかで、微風が草木を優しく揺らす。そんな中で、私は小さな虹を作り出す瞬間を探し求めていた。

虹というのは、単なる光の屈折と反射による現象だと言われている。でも、私にとって虹は、それ以上のものだ。虹は心の奥深くにある希望や夢を象徴しているように思う。
 何か美しいものが、ほんの一瞬でも現れる。その儚さが、逆にその美しさを際立たせる。

私は早朝に起きて川辺に向かった。太陽はまだ低く、柔らかな光が水面をよろめいている。私はそっと手を水に浸し、小さな波紋を作り出す。その波紋が広がるにつれて、光が複雑に反射し、小さな虹が一瞬現れる。その瞬間、私の心にも虹がかかる。
まるで、私自身が虹の一部になったような気がした。

虹を作るという行為は、単なる遊びではない。私にとってはね。虹を見つけることで、自分の内側にある不安や迷いなんてどっかに飛んでいって、見ている間は忘れることができる。そして、新たな気持ちで日々を迎えることができる。

水辺の虹を追いかける。これは、私が日常の中でちりばめられた小さな幸せのひとつであり、ここにあってほしい大切なもの。
虹の儚さは、小さい頃から私にとって最高の癒しなんだ。

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